けう)” の例文
そこにはロシヤのいはゆる「千八百八十年だい知識階級インテリゲンチヤ」であるところのラアネフスカヤをはじめ、老若ろうじやくの男女たちの十人があつまつて舞踏ぶとうけうじてゐる。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
水兵すいへいども澤山たくさん御馳走ごちさうこしらへてつてはづだから、その以前いぜんにヒヨツコリとかへつてはけうい、し/\。
けうに乗じて横臥わうぐわすれば、時々笹蝨ささむしたいして眼をますあり、痛痒つうしやう頗るはなはだし、之れささを臥床となすを以て、之に寄生せるむしひ来れるなり、夜中吉田署長きうに病み、脉搏みやくはく迅速にして発熱はつねつ甚し
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「さあ、ぼく失敬しつけいしよう!」わたしけうがなさゝうに椅子いすはなれた。
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
隨分ずいぶん無謀むぼうことだ、今頃いまごろからかゝ深林しんりんむかつて探險たんけんするのは、けれどけうじやうじたる吾等われら眼中がんちうには、むかところてきなしといふいきほひで、二三すゝんで、その深林しんりんやうや間近まぢかになつた時分じぶんまつたれた。