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からだ
ふりがな文庫
“
肉體
(
からだ
)” の例文
新字:
肉体
もどかしいなア、チッバルトを
殺
(
ころ
)
しをった
彼奴
(
あいつ
)
の
肉體
(
からだ
)
をば
掻毟
(
かきむし
)
って、
懷
(
なつか
)
しい/\
從兄
(
いとこ
)
への
此
(
この
)
眞情
(
まごゝろ
)
を
見
(
み
)
することも
出來
(
でき
)
ぬか!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
おなじく、
深
(
ふか
)
い
罅
(
ひゞ
)
のはいつた
肉體
(
からだ
)
をもつてゐるわたしは、これから
海
(
うみ
)
に
行
(
ゆ
)
かうとしてゐたので、一つはしばらく
先生
(
せんせい
)
にもお
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
れまいと
思
(
おも
)
つて。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
多緒子は床のなかで、
夫
(
をつと
)
の唄ふ歌の聲を嬉しさうに聞いてゐた。そして快くなりかけた
肉體
(
からだ
)
のすべてに幸福な哀愁が、靜かに流れてゐるのを覺えた。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
で、彼の
肉體
(
からだ
)
ばかりが働いてゐる時は、その優しい親切が、屡〻彼にあつては、烈しい亂暴に近いものであつた。
氷島の漁夫:01 氷島の漁夫
(旧字旧仮名)
/
ピエール・ロティ
(著)
柔かい
肉體
(
からだ
)
を
資本
(
もとで
)
に、わざ/\ほかの男と戀をして、それを踏臺に自分の名を賣りひろめようとは……。
能因法師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
▼ もっと見る
その厚味のある
肉體
(
からだ
)
の、動きを
直接
(
ぢか
)
に、自分の身體に源吉が感じた。源吉は、女を、今度は何の雜作もなく抱きあげると、そこから、畑に續いてゐる暗い小道へ出た。
防雪林
(旧字旧仮名)
/
小林多喜二
(著)
折々思ひだされるのは、もぐさの匂ひと、むかしあたしの
膝
(
ひざ
)
の前にすわつた祖母と、ついこの間、後から腰へ膝を押しつけたあの娘との、
肉體
(
からだ
)
を
燒
(
や
)
くお灸についての異なる感じである。
お灸
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
かうして私の
生命
(
いのち
)
や
肉體
(
からだ
)
はくさつてゆき
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
地獄
(
ぢごく
)
の
夜叉
(
やしゃ
)
の
肉體
(
からだ
)
には
何者
(
なにもの
)
を
住
(
す
)
ませうとや? あんな
内容
(
なかみ
)
にあのやうな
表紙
(
へうし
)
を
附
(
つ
)
けた
書
(
ほん
)
があらうか? あんな
華麗
(
りっぱ
)
な
宮殿
(
きゅうでん
)
に
虚僞
(
うそ
)
譎詐
(
いつはり
)
が
棲
(
すま
)
はうとは!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
するとある日、夜半に目覺めた多緒子の
肉體
(
からだ
)
は火のやうになつてゐた。多緒子は苦しくて寢ることが出來なかつた。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
永遠にうまれない畸形な胎兒のだんす、そのうごめく純白な無數のあしの影、わたしの
肉體
(
からだ
)
は底のしれない孔だらけ……銀の長柄の投げ鎗で事實がよるの讚美をかい探る。
聖三稜玻璃:02 聖三稜玻璃
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
くびれたごむの 跳ねかへす若い
肉體
(
からだ
)
を
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
如何なる血のものか、いかなる
肉體
(
からだ
)
のものか、わからない
他人
(
ひと
)
の乳、それがわづかでも我子の
肉體
(
からだ
)
を流れたかと思ふと、彼女はとりかへしのつかないことをしたやうな氣がしてならなかつた。
珠
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
それが
氣懸
(
きがゝ
)
りゆゑ、
俺
(
おれ
)
ゃもう
決
(
けっ
)
して
此
(
この
)
暗
(
やみ
)
の
館
(
やかた
)
を
離
(
はな
)
れぬ。
卿
(
そなた
)
の
侍女
(
こしもと
)
の
蛆共
(
うじども
)
と一しょに
俺
(
おれ
)
ゃ
永久
(
いつまで
)
も
此處
(
こゝ
)
にゐよう。おゝ、
今
(
いま
)
こゝで
永劫安處
(
えいがふあんじょ
)
の
法
(
はふ
)
を
定
(
さだ
)
め、
憂世
(
うきよ
)
に
饜
(
あ
)
き
果
(
は
)
てた
此
(
この
)
肉體
(
からだ
)
から
薄運
(
ふしあはせ
)
の
軛
(
くびき
)
を
振落
(
ふりおと
)
さう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
おんみの
肉體
(
からだ
)
は腐りはじめた
風は草木にささやいた:01 風は草木にささやいた
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
嫋めかしくも媚ある
肉體
(
からだ
)
を
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
そして、それがなんとなく
彼
(
かれ
)
に
對
(
たい
)
して
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
な、
彼女
(
かれ
)
の一
生
(
しやう
)
を
通
(
つう
)
じてすまないことのやうに、
思
(
おも
)
はれるのであつた。まち
子
(
こ
)
は、もはや
不自由
(
ふじいう
)
の
足
(
あし
)
の
惡
(
わる
)
い、
自分
(
じぶん
)
の
肉體
(
からだ
)
についてはあきらめてゐる。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
肉
常用漢字
小2
部首:⾁
6画
體
部首:⾻
23画
“肉體”で始まる語句
肉體中