トップ
>
聲音
>
こわね
ふりがな文庫
“
聲音
(
こわね
)” の例文
新字:
声音
皆低いけれど、澄んだ
聲音
(
こわね
)
で話してゐた。後になつて私はその人たちの名前を知つたが、今そのことを述べておいた方がいゝだらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
われはサンタの艶色を憶ひ起して、心目にその燃ゆる如き
目
(
ま
)
なざしを見心耳にその渇せる如き
聲音
(
こわね
)
を聞き、我と我を嘲り我と我を
卑
(
いやし
)
めり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ロミオ や、
俺
(
おれ
)
の
名
(
な
)
を
呼
(
よ
)
ぶは
戀人
(
こひゞと
)
ぢゃ。あゝ、
戀人
(
こひゞと
)
の
夜
(
よる
)
の
聲音
(
こわね
)
は、
白銀
(
しろがね
)
の
鈴
(
すゞ
)
のやうにやさしうて、
聞
(
き
)
けば
聞
(
き
)
くほどなつかしい!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
と
胸
(
むね
)
に
應
(
こた
)
へた、
爾時
(
そのとき
)
、
物凄
(
ものすご
)
い
聲音
(
こわね
)
を
揃
(
そろ
)
へて、わあといつた、わあといつて
笑
(
わら
)
ひつけた
何
(
なん
)
とも
頼
(
たのみ
)
ない、
譬
(
たと
)
へやうのない
聲
(
こゑ
)
が、
天窓
(
あたま
)
から
私
(
わたし
)
を
引抱
(
ひつかゝ
)
へたやうに
思
(
おも
)
つた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
主命
(
しゆうめい
)
に
依
(
よ
)
りて
糸子
(
いとこ
)
縁談
(
えんだん
)
の申し
込
(
こみ
)
なるべし、
其時
(
そのとき
)
雪三
(
せつざう
)
决然
(
けつぜん
)
とせし
聲音
(
こわね
)
にて、
折角
(
せつかく
)
の
御懇望
(
ごこんもう
)
ながら
糸子
(
いとこ
)
さま
御儀
(
おんぎ
)
他家
(
たけ
)
へ
嫁
(
か
)
したまふ
御身
(
おんみ
)
ならねばお
心
(
こゝろ
)
承
(
うけたまは
)
るまでもなし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
小菊は別に私を恨む樣子もなく、然しまるで昔の人ではないやうな、
沈着
(
おちつ
)
いた
聲音
(
こわね
)
になつて
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
主人の宗左衞門の後添でお源といふ四十七八の内儀——まだ女の美しさが身振りにも
聲音
(
こわね
)
にも殘る中婆さん、大柄でガラガラして、商賣人あがりらしい匂ひが何處かに殘るのを筆頭に
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
聲音
(
こわね
)
もかくいと熱く
誘
(
さそ
)
ひなせば
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
なつかしき母の
聲音
(
こわね
)
か。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
彼女は
優
(
やさ
)
しい
聲音
(
こわね
)
で僕に語る——あなたが實に
巧
(
うま
)
く
寫
(
うつ
)
しとつたあの眼で凝と僕を見下して——その
珊瑚
(
さんご
)
のやうな唇で、僕に
微笑
(
ほゝゑ
)
みかける。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ロレ
冥加
(
みゃうが
)
あらせたまへ!
誰
(
た
)
れぢゃ、
此
(
この
)
早朝
(
さうてう
)
に、なつかしい
其
(
その
)
聲音
(
こわね
)
は? ほう、
若
(
わか
)
い
癖
(
くせ
)
に
早起
(
はやおき
)
は、
心
(
こゝろ
)
に
煩悶
(
わづらひ
)
のある
證據
(
しょうこ
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
その
聲音
(
こわね
)
は
尋常
(
よのつね
)
ならず、譬へば泉下の人の假に形を現して物言ふが如くなりき。我即興詩は
漫
(
みだ
)
りに混沌の
竅
(
あな
)
を
穿
(
うが
)
ちて、少女に宇宙の美を教へき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その
聲音
(
こわね
)
こそすみわたる
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
「さあ、誰でせう?」と彼女は、私が半ば思ひ出しかけてゐる
聲音
(
こわね
)
と微笑で
訊
(
き
)
いた。「まさか、すつかりお忘れになつたのぢやないでせうねえ、ジエィンさん?」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
チッバ あの
聲音
(
こわね
)
はモンタギュー
家
(
け
)
の
奴
(
やつ
)
に
相違
(
さうゐ
)
ない。……(從者に對ひ)
予
(
よ
)
が
細刃劍
(
ほそみ
)
を
持
(
も
)
て。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
調
(
しらべ
)
清き樂に似たる
聲音
(
こわね
)
に、人々これぞ神のみつかひなるべき、とさゝやきぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
聲
部首:⽿
17画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“聲”で始まる語句
聲
聲色
聲高
聲々
聲名
聲息
聲懸
聲掛
聲曲
聲黒