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維持
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いじ
ふりがな文庫
“
維持
(
いじ
)” の例文
私
(
わたくし
)
の
思
(
おも
)
うには、これだけの
銭
(
ぜに
)
を
費
(
つか
)
うのなら、
遣
(
や
)
り
方
(
かた
)
をさえ
換
(
か
)
えれば、ここに二つの
模範的
(
もはんてき
)
の
病院
(
びょういん
)
を
維持
(
いじ
)
することが
出来
(
でき
)
ると
思
(
おも
)
います。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
して、
官吏
(
くわんり
)
または
軍人
(
ぐんじん
)
にして、身分の體面を
維持
(
いじ
)
し、家の
基礎
(
きそ
)
を動かさぬだけの人間に仕上げやうと期してゐたのであツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
だから女なら女なり、馬鹿なら馬鹿なりに、その体面を
維持
(
いじ
)
して行きたいと思うんです。もしそれを
毀損
(
きそん
)
されると……
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
諸君、
吾人
(
ごじん
)
は内外多数の
迫害
(
はくがい
)
に
耐
(
た
)
えて、今日
迄
(
まで
)
ビジテリアン同情派の主張を
維持
(
いじ
)
して来た。然もこれ未だ社会的に無力なる、各個人個人に
於
(
おい
)
てである。
ビジテリアン大祭
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
すなわち今の事態を
維持
(
いじ
)
して、門閥の
妄想
(
もうそう
)
を払い、上士は下士に対して
恰
(
あたか
)
も格式りきみの
長座
(
ちょうざ
)
を
為
(
な
)
さず、昔年のりきみは家を護り
面目
(
めんもく
)
を保つの
楯
(
たて
)
となり
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
治安
(
ちあん
)
を
維持
(
いじ
)
するとは、人の命を惜しみまもることではなく、人間の精神の自由をさえ、しばるというのか……。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
もし
鎔融状
(
ようゆうじよう
)
のまゝのものが
地上
(
ちじよう
)
に
落
(
お
)
ちる
際
(
さい
)
、ある
程度
(
ていど
)
に
冷却
(
れいきやく
)
してゐたならば、
空中旅行中
(
くうちゆうりよこうちゆう
)
回轉運動
(
かいてんうんどう
)
のために
取
(
と
)
つた
形
(
かたち
)
を
維持
(
いじ
)
し、そのまゝ、つむ
形
(
がた
)
、
鰹節形
(
かつぶしがた
)
、
皿形樣
(
さらがたよう
)
の
火山彈
(
かざんだん
)
となり
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼はさっそく弟をよび、四名の釈放を
暗
(
あん
)
に
勧
(
すす
)
めた。すると直義は、憤然とそれをこばんだ。——そんなことではこの占領下の、治安の
維持
(
いじ
)
はたもてぬと、つよく言い張るのであった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
町
(
まち
)
独立
(
どくりつ
)
で
立派
(
りっぱ
)
な
病院
(
びょういん
)
の
維持
(
いじ
)
されようは
無
(
な
)
いとか、とにかく
悪
(
わる
)
いながらも
病院
(
びょういん
)
のあるのは
無
(
な
)
いよりも
増
(
まし
)
であるとかと。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
所謂
(
いわゆる
)
国家なるものを目的に定めてこれを
維持
(
いじ
)
保存
(
ほぞん
)
せんとする者は、この主義に
由
(
よ
)
らざるはなし。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これまた
止
(
や
)
むを得ざる
次第
(
しだい
)
なれども、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
に明治年間にこの文字を記して二氏を論評したる者ありといえば、また
以
(
もっ
)
て後世士人の風を
維持
(
いじ
)
することもあらんか、
拙筆
(
せっぴつ
)
また
徒労
(
とろう
)
にあらざるなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これを
是
(
こ
)
れ知らずして
自
(
みず
)
から心を
悩
(
なや
)
ますは、
誤謬
(
ごびゅう
)
の
甚
(
はなはだ
)
しき者というべし。故に有形なる身分の
下落
(
げらく
)
昇進
(
しょうしん
)
に心を関せずして、無形なる士族固有の品行を
維持
(
いじ
)
せんこと、余輩の
懇々
(
こんこん
)
企望
(
きぼう
)
するところなり。
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この人は幕府の末年に勝氏と意見を
異
(
こと
)
にし、
飽
(
あ
)
くまでも徳川の政府を
維持
(
いじ
)
せんとして力を
尽
(
つく
)
し、政府の軍艦
数艘
(
すうそう
)
を
率
(
ひき
)
いて
箱館
(
はこだて
)
に
脱走
(
だっそう
)
し、西軍に
抗
(
こう
)
して
奮戦
(
ふんせん
)
したれども、ついに
窮
(
きゅう
)
して
降参
(
こうさん
)
したる者なり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
“維持”の意味
《名詞》
維 持(いじ)
一定の水準を保ち続けること。
(出典:Wiktionary)
維
常用漢字
中学
部首:⽷
14画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“維持”で始まる語句
維持費