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統
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とう
ふりがな文庫
“
統
(
とう
)” の例文
享保二
丁酉年
(
ひのとゝりどし
)
十月廿二日
双方
(
さうはう
)
一
統
(
とう
)
又々
評定所
(
ひやうぢやうしよ
)
へ呼出しに相成前規の通役人方出座にて
公事
(
くじ
)
人名前一々呼立濟て大岡越前守殿九郎兵衞を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「何んとかして下さいよ、親分。あんな
怪物
(
えてもの
)
にのさばられちや、こちとらの耻ばかりでなく、神田つ子一
統
(
とう
)
の耻ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:317 女辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
幼
(
いとけな
)
くこそあれ、わが子曹叡こそは、仁英の質、よく大魏の
統
(
とう
)
を継ぐものと思う。汝ら、心を
協
(
あわ
)
せて、これを
佐
(
たす
)
け、朕が心に
背
(
そむ
)
くなかれ」
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝は高祖
武帝
(
ぶてい
)
の第七子にして、
誉
(
よ
)
は武帝の長子にして
文選
(
もんぜん
)
の
撰者
(
せんじゃ
)
たる
昭明太子
(
しょうめいたいし
)
統
(
とう
)
の第二子なり。一門の語、誉を征するの時に当りて発するか。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
梅廼屋
(
うめのや
)
は前にも
申
(
まう
)
しました
通
(
とほ
)
り、
落語家
(
らくごか
)
一
統
(
とう
)
の
寄合茶屋
(
よりあひぢやや
)
で、
殊
(
こと
)
に
当時
(
たうじ
)
私
(
わたくし
)
は
落語家
(
らくごか
)
の
頭取
(
とうどり
)
をして
居
(
を
)
りましたから、
為
(
ため
)
になるお客と思ひもしまいが、
早速
(
さつそく
)
其車
(
そのくるま
)
で
来
(
き
)
てくれました。
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
三年級まではこの現象を遠方の火事のように考えて多少面白ずくでいたが、この春四年級に進むと同時に、同級生一
統
(
とう
)
急に騒ぎ出した。火の手が近づいた上に先輩が殆んど全滅を遂げた。
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
女房の友達とその
許嫁
(
いひなづけ
)
を救ふ爲といふよりは、町方一
統
(
とう
)
の面目の爲に、萬七を向うに廻して手柄を爭ふのもまた已むを得ない破目だつたのです。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
以て
八山
(
やつやま
)
なる旅館へ申遣しける
趣
(
おもぶ
)
きは此度天一坊樣
御下向
(
ごげかう
)
に
付
(
つい
)
ては重役の者一
統
(
とう
)
相伺
(
あひうかゞ
)
ひ申
度
(
たき
)
儀
(
ぎ
)
こそ有ば明日五ツ
時
(
どき
)
伊豆守御役宅へ御出あらせられ
度
(
たし
)
との
口上
(
こうじやう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
両名の争論につづいて、一
統
(
とう
)
の意見も
二派
(
ふたは
)
にわかれ、座中なんとなく騒然としてきたころ——
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
一刻の後には彌次馬もすつかり散り、永村長十郎も「東海坊の弟子共や世話人一
統
(
とう
)
は追つての御沙汰を待つやうに」
銭形平次捕物控:111 火遁の術
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
村内へ
觸歩行
(
ふれあるき
)
しゆゑ村中一
統
(
とう
)
此頃の寺の
動靜
(
やうす
)
扨
(
さて
)
は然る事にて天一樣は將軍家の御落胤にて
今度
(
こんど
)
江戸へ御出立に
成
(
なれ
)
ば二度御目通り成ねば
當前
(
あたりまへ
)
然
(
さら
)
ば今の内に
御目見
(
おめみえ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
天下
統
(
とう
)
一の
先駆
(
さきが
)
けにあせって、
戦
(
たたか
)
って勝つという
信条
(
しんじょう
)
の
下
(
もと
)
には、どんな
犠牲
(
ぎせい
)
も
惜
(
お
)
しまない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
言ひ草が良いやな、秋山の阿魔なんざ、三枚におろしたつて文句はねえが、仙臺樣のお忍びの行列に間違ひがあつちや、町内一
統
(
とう
)
の迷惑だつてやがる。
銭形平次捕物控:200 死骸の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
近国
(
きんごく
)
へうわさがもれては
外聞
(
がいぶん
)
にかかわるというので、
昨夜
(
ゆうべ
)
のさわぎはいっさい
秘密
(
ひみつ
)
にするよう、
家中
(
かちゅう
)
一
統
(
とう
)
へ
申
(
もう
)
し
渡
(
わた
)
しがあって、ほどなく、
躑躅
(
つつじ
)
ヶ
崎
(
さき
)
一
帯
(
たい
)
、つねの
平静
(
へいせい
)
に返っていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
やがての「南朝」「北朝」の対立は、この二
統
(
とう
)
のもつれが遠因をなしていた。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遺族
(
ゐぞく
)
が困るの、店がどうのといふ事はなかつたのですが、兎も角、うんとあるだらうと思はれた現金がほんの當座の帳面尻を合せるだけ、二つの錢箱に少々ばかり入つてゐたのでは、身寄一
統
(
とう
)
銭形平次捕物控:113 北冥の魚
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「家中一
統
(
とう
)
のお祝を受けて、屠蘇の杯を口に持つて行つたところへ、グワラグワラと來た——床の間に積んだ五十五の千兩箱が一ぺんに崩れたからたまりませんや。大黒屋徳右衞門グウ——と來た」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
=
荊州
(
けいしゅう
)
の
統
(
とう
)
は、弟
劉琮
(
りゅうそう
)
を以て継がすべし
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“統”の意味
《名詞》
(とう)代々受け継がれて一続きになっているもの。
(とう)地質時代区分の世の期間に形成された地層や岩体。例えば、中新世の地層は中新統という。
(出典:Wiktionary)
統
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“統”を含む語句
血統
大統領
系統
統御
一統
皇統
統一
統領
統治
本統
神皇正統記
御統
正統
武田義統
持統天皇
持統
大清一統志
但馬守胤統
伝統
統一労働総同盟
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