トップ
>
玉杓子
>
たまじやくし
ふりがな文庫
“
玉杓子
(
たまじやくし
)” の例文
博士は大学の次ぎには、湯屋が好きだが、湯に入つて
附近
(
あたり
)
に人が居ないのに気がつくと、
定
(
きま
)
つてお
玉杓子
(
たまじやくし
)
の様な恰好をして、湯の中を泳ぎ廻る。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
お
玉杓子
(
たまじやくし
)
が
水
(
みづ
)
の
勢
(
いきほ
)
ひに
怺
(
こら
)
へられぬやうにしては、
俄
(
にはか
)
に
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
されて
銀
(
ぎん
)
のやうに
光
(
ひか
)
つて
居
(
ゐ
)
る
岸
(
きし
)
の
草
(
くさ
)
の
中
(
なか
)
に
隱
(
かく
)
れやうとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
木偶之坊
(
でくのばう
)
も
拵
(
こしら
)
へれば、
内職
(
ないしよく
)
にお
玉杓子
(
たまじやくし
)
も
売
(
う
)
つたでがす。
獅子頭
(
しゝがしら
)
、
閻魔様
(
えんまさま
)
、
姉様
(
あねさま
)
の
首
(
くび
)
の、
天狗
(
てんぐ
)
の
面
(
めん
)
、
座頭
(
ざとう
)
の
顔
(
かほ
)
、
白粉
(
おしろひ
)
も
塗
(
ぬ
)
れば
紅
(
べに
)
もなする、
青絵具
(
あをゑのぐ
)
もべつたりぢや。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おつぎは
鍋
(
なべ
)
を
卸
(
おろ
)
して
茶釜
(
ちやがま
)
を
懸
(
か
)
けた。ほうつと
白
(
しろ
)
く
蒸氣
(
ゆげ
)
の
立
(
た
)
つ
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
をお
玉杓子
(
たまじやくし
)
で二三
度
(
ど
)
掻
(
か
)
き
立
(
た
)
てゝおつぎは
又
(
また
)
葢
(
ふた
)
をした。おつぎは
戸棚
(
とだな
)
から
膳
(
ぜん
)
を
出
(
だ
)
して
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
へ
置
(
お
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
鍋
(
なべ
)
の
中
(
なか
)
は
少
(
すこ
)
しぷんと
焦
(
こげ
)
つく
臭
(
にほひ
)
がした。
彼
(
かれ
)
はお
玉杓子
(
たまじやくし
)
で
掻
(
か
)
き
立
(
た
)
てた。
鍋
(
なべ
)
の
底
(
そこ
)
は
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かす
毎
(
ごと
)
にぢり/\と
鳴
(
な
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
僅
(
わづか
)
に
熱
(
あつ
)
い
雜炊
(
ざふすゐ
)
が
食道
(
しよくだう
)
を
通過
(
つうくわ
)
して
胃
(
ゐ
)
に
落
(
お
)
ちつく
時
(
とき
)
ほかりと
感
(
かん
)
じた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“玉杓子(お玉杓子)”の解説
お玉杓子(おたまじゃくし、en: Ladle)とは、食物を掬(すく)うための調理器具の一種。「玉杓子(たまじゃくし)」または単に「おたま」ともいう。本項では西洋料理に由来するレードルや中華料理の鉄勺や湯勺についても述べる。
(出典:Wikipedia)
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
杓
漢検準1級
部首:⽊
7画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“玉”で始まる語句
玉
玉蜀黍
玉葱
玉鬘
玉章
玉菜
玉璽
玉藻
玉簾
玉垣