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無遠慮
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ぶゑんりよ
ふりがな文庫
“
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)” の例文
と、
玄竹
(
げんちく
)
は
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
に、
圓
(
まる
)
い
頭
(
あたま
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
前
(
まへ
)
に
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せた。
疊
(
たゝみ
)
三
枚
(
まい
)
ほど
距
(
へだた
)
つてはゐるが、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
鋭
(
するど
)
い
眼
(
め
)
は、
玄竹
(
げんちく
)
の
頭
(
あたま
)
の
剃刀創
(
かみそりきず
)
をすつかり
數
(
かぞ
)
へて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
中村
(
なかむら
)
さんと
唐突
(
だしぬけ
)
に
背中
(
せなか
)
たゝかれてオヤと
振
(
ふ
)
り
返
(
か
)
へれば
束髪
(
そくはつ
)
の一
群
(
むれ
)
何
(
なに
)
と
見
(
み
)
てかおむつましいことゝ
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
の一
言
(
ごん
)
たれが
花
(
はな
)
の
唇
(
くちびる
)
をもれし
詞
(
ことば
)
か
跡
(
あと
)
は
同音
(
どうおん
)
の
笑
(
わら
)
ひ
声
(
ごゑ
)
夜風
(
よかぜ
)
に
残
(
のこ
)
して
走
(
はし
)
り
行
(
ゆ
)
くを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なん
)
でも
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
に
話
(
はな
)
す
老人
(
らうじん
)
が
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
の
事
(
こと
)
は
成
(
な
)
る
可
(
べ
)
く
避
(
さ
)
けて
言
(
い
)
はないやうにして
居
(
ゐ
)
た。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
おつぎの
一寸
(
ちよつと
)
甘
(
あま
)
えた
樣
(
やう
)
な
聲
(
こゑ
)
や
與吉
(
よきち
)
の
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
な
無邪氣
(
むじやき
)
な
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
くと一
方
(
ぱう
)
には
又
(
また
)
彼等
(
かれら
)
の
家族
(
かぞく
)
と一つに
成
(
な
)
りたいやうな
心持
(
こゝろもち
)
も
起
(
おこ
)
るし、
彼
(
かれ
)
は
凝然
(
ぢつ
)
と
眼
(
め
)
を
閉
(
と
)
ぢて
居
(
ゐ
)
るので
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
が
餘計
(
よけい
)
に
紛糾
(
こぐら
)
かつて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
讀者自身
(
どくしやじしん
)
、
面白
(
おもしろ
)
いと
思
(
おも
)
へば
面白
(
おもしろ
)
い。
詰
(
つ
)
まらないと
思
(
おも
)
へば
詰
(
つ
)
まらない。——さういふ
態度
(
たいど
)
を、
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
に、
押
(
お
)
し
進
(
すゝ
)
めて
行
(
ゆ
)
くのである。さうすると、その
讀者
(
どくしや
)
の
能力次第
(
のうりよくしだい
)
に、
必
(
かなら
)
ず
進歩
(
しんぽ
)
があると
思
(
おも
)
ふ。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
僕は
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
に堀君の早熟することを祈るものである。「悪の
華
(
はな
)
」の成つたのは作者の二十五歳(?)の時だつた。年少高科に登るのは老大低科に
居
(
を
)
るのよりも
好
(
よ
)
い。晩老する
工夫
(
くふう
)
などは
後
(
あと
)
にし給へ。
僕の友だち二三人
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“無遠慮”の意味
《名詞》
遠慮がないさま。無作法なさま。
(出典:Wiktionary)
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
慮
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“無遠慮”で始まる語句
無遠慮勝