死罪しざい)” の例文
此處こゝからはるゝは世界せかいからはるゝもおなこと世界せかいからはるゝはころさるゝもおなこと、すれば追放つゐはうとは死罪しざいかくぢゃ。
其方儀主人しゆじんつま何程なにほど申付候共又七も主人のつき致方いたしかた有之これあるべき處主人又七にきずつけあまつさへ不義ふぎの申かけを致さんとせし段不屆至極ふとゞきしごくに付死罪しざいつく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そこで為朝ためとも死罪しざいゆるして、そのかわつよゆみけないように、ひじのすじいて伊豆いず大島おおしまながしました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
次いで元文四年三月二日に、「京都に於いて大嘗會だいじやうゑ御執行ごしつかう相成候あひなりさふらうてより日限も不相立儀あひたたざるぎに付、太郎兵衞事、死罪しざい御赦免ごしやめん被仰出おほせいだされ、大阪北、南組、天滿の三口御構おかまひの上追放」
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
蜚語流言ひごりゅうげんを放つものそく死罪しざい
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ロミオ なに、追放つゐはう! 慈悲じひぢゃ、死罪しざいうてくだされ。謫竄さすらへとなるはぬるよりもおそろしい。追放つゐはううてくださるな。
遂得とげえ殘念ざんねん此上なく候に付おそれ多き儀に候へ共吾助事死罪しざい御免おほせ付られ候樣御慈悲じひの御沙汰願上奉まつり度と申立る時越前守殿倩々つら/\聞居られしが不※ふと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ロミオ とらはれうと、死罪しざいにならうと、うらみはない、そもじのぞみとあれば。あの灰色はひいろあさいともはう、ありゃ嫦娥シンシヤひたひから照返てりかへ白光びゃくくわうぢゃ。
つきおそる/\私し共は越後國高田領たかたりやうの百しやうにて是なる女のをつと無實むじつの罪に落入おちいり遠からず死罪しざいに決し候へ共未だ存命にて入牢じゆらう仕つり居り候何卒御殿樣おんとのさまの御慈悲じひを以つて誠の御吟味ぎんみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)