正雄まさお)” の例文
そのあとでも、おそらくボンはほえたかしれません。けれど正雄まさおはよくねむってしまいましたから、なにごともらなかったのであります。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正雄まさおや、もうこれからけっして、こんなものをおもらいでないよ。そして、さっそく明日あした、この品物しなものをその子供こどもにおかえしなさいよ。」
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あるのこと、戸口とぐちからりながらはいってきたいぬがあります。なんのなしに、そのいぬますと、正雄まさおおどろいてこえをあげました。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
正雄まさおは、うちまえあそんでいますと、金魚きんぎょりがとおりました。金魚きんぎょりは、みんなをると、金魚きんぎょのはいっているおけをろしました。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「ありがとう。できたら、はやしへいって、二人ふたりで、小鳥ことりせる、競争きょうそうをしようじゃないか。」と、正雄まさおは、いいました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
くるひるごろ、正雄まさおさんは、海辺うみべへいってみますと、いつのまにやら、昨日きのう空色そらいろ着物きもの子供こどもがきていまして
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「いいえ、どうしてもそれはぼくうちいぬですから、れていってはいけません。」と、正雄まさおは、あくまでもいいはりました。
おじいさんの家 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「もう、正雄まさおは、あかぎれができたのね。伯母おばさんのいえへいって、へちまのみずをもらってくるといいわ。」といいました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なんで、だまっていったんだろうか? そして、手紙てがみもくれないのだろうか。とおくにってどちらのほうなんだろう……。」と、正雄まさおおもいました。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
正雄まさおさんはよろこんで、そのうちかえって、おかあさんやおとうさんにせますと、ご両親りょうしんさまは、たいそうびっくりなさって
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
学校がっこうでは、正雄まさおも、いっしょになって悪口わるくちをいった一人ひとりなのでした。なかには、まったくそんな悪口わるくちなどをいわずに、だまっていた生徒せいともありました。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どれ、せいちゃんと、はやしへいって、やまがらをぼうや。」と、正雄まさおは、またしました。いつしか、たのしいあきぎ、ゆきふゆがきました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)