“まさお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
正雄23.5%
真蒼23.5%
政雄11.8%
雅男11.8%
勝男5.9%
正男5.9%
昌夫5.9%
正夫5.9%
真青5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正雄まさおや、もうこれからけっして、こんなものをおもらいでないよ。そして、さっそく明日あした、この品物しなものをその子供こどもにおかえしなさいよ。」
海の少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
辿たどる姿は、松にかくれ、草にあらわれ、坂にしずみ、峰に浮んで、その峰つづきを畝々うねうねと、漆のようなのと、真蒼まさおなると、しゃのごときと、中にも雪を頂いた、雲いろいろの遠山とおやまに添うて
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
信州上田うえだの人で児玉こだま政雄まさおという医者がひところ馬籠に来て住んでいたことがある。その人に『詩経しきょう』の句読くとうを受けたのは、半蔵が十一歳の時にあたる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「それじゃ雅男まさおに植物学をやらせて、後を継がせたらう?」
変人伝 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
一、遠山勝男まさおの死が他殺なることは、死体検案および死体解剖の結果によって明らかなり。
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
給仕が出ていくと入れちがいにはいってきたのは白いリンネルの背広を着て、白靴しろぐつ穿いた遠山勝男まさおだった。彼は東亜局長の次男で、一年前から情報部に勤務している真面目で、快活な青年だった。
鉄の規律 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)
吉彦よしひこさんがいった。四郎五郎しろごろうさんのいえ正男まさおさんは、うみ荒鷲あらわし一人ひとりで、いまみなみそら活躍かつやくしていらっしゃるのだ。
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
「これでごんごろがねもきっと爆弾ばくだんになるずらが、あんがい、四郎五郎しろごろうさんとこの正男まさおさんのからてき軍艦ぐんかんにぶちこまれることになるかもしれんな。」
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
私は福岡県朝倉郡の造酒屋、畑中正作はたなかしょうさくの三男で、昌夫まさおと呼ばれていた者です。
キチガイ地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
番人をしている五十歳ばかりの夫婦者と、そのおいにあたる正夫まさおという少年がいるきりでした。私は正夫とすぐに親しくなって、いろいろなことを語りあい、いろいろなことをして遊びました。
山の別荘の少年 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「げにしかり」と老婦おうな口を入れて源叔父の顔を見上げぬ。源叔父はもの案じ顔にてしばし答えず。西の山ふところより真直に立ちのぼる煙の末の夕日に輝きて真青まさおなるをみつめしようなり。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)