政雄まさお)” の例文
「どんなにか手袋てぶくろは、うちかえりたいとおもっているだろう。」とかんがえると、政雄まさおは、どうかしてさがしてきてやりたい気持きもちがしたのであります。
赤い手袋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
信州上田うえだの人で児玉こだま政雄まさおという医者がひところ馬籠に来て住んでいたことがある。その人に『詩経しきょう』の句読くとうを受けたのは、半蔵が十一歳の時にあたる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
政雄まさおは、ねえさんからこさえてもらいました、あか毛糸けいと手袋てぶくろを、学校がっこうからかえりに、どこでかとしてしまったのです。
赤い手袋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
政雄まさおは、うちかえってから、はじめてそのことにづきました。いよいよなくしてしまいますと、なつかしいあか手袋てぶくろについてなりませんでした。
赤い手袋 (新字新仮名) / 小川未明(著)