“政廟”の読み方と例文
読み方割合
せいびょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二条天皇のちょう、後白河上皇の院、二つの政廟せいびょうの下に、藤原信西入道しんぜいにゅうどうが、保元以後、頭角をあらわして、ようやく、独裁者らしい強権を振舞っていました。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
民衆のそういう感覚は、眼に見ない政廟せいびょうのことではあるが、たいがい当らずといえども遠くないところをさとっていた。事実、その紛議ふんぎは、幾日も城内で繰り返されていた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平定したるに、軍功ありといつわりて、政廟せいびょうの内縁などたのみ、みだりに官爵をうけ或いは、功ありと自称して、州都に私威を振舞う者多く聞え、よくよく、正邪をたださるべし
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)