“まっさお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真蒼53.4%
真青30.8%
蒼白12.8%
蒼青2.3%
蒼然0.4%
青蒼0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
気が付いた時は、真蒼まっさおな何かのあかりで、がっくりとなって、人に抱えられてる、あの人の姿を一目見たんだがね、きものを脱がしてあった。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水色真青まっさおにして物凄い所であります。前面むこうには皀莢滝と申します大滝が有りまして、ドウードッと云うすさまじい水音でございます。
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と小春は襟も帯も乱れた胸を、かよわく手でおさえて、片手で外套の袖に縋りながら、蒼白まっさおな顔をして、涙の目でなお笑った。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いや、番頭の白い顔がちらとこっちを振り返ったのが見えた。てっきりその身の罪を告げている! とお作は思った。お作は顔を蒼青まっさおにしてぶるぶるとふるえた。
ネギ一束 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
それが貴方、着物も顔も手足も、稲光いなびかりを浴びたように、蒼然まっさお判然はっきりと見えました。
湯女の魂 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二小間ふたこま青蒼まっさおに蚊帳が漏れて、すそ紅麻こうあさまで下へ透いてて、立つと胸まで出そうだから、のぞくどころじゃありません。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)