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方々
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ほう/″\
ふりがな文庫
“
方々
(
ほう/″\
)” の例文
夜
(
よる
)
になると
方々
(
ほう/″\
)
を
歩
(
ある
)
き
廻
(
まは
)
つて、
筍
(
たけのこ
)
、
松茸
(
まつたけ
)
、
芋
(
いも
)
、
稻
(
いね
)
、
大豆等
(
だいずなど
)
の
農作物
(
のうさくぶつ
)
をあらしたり、
木
(
き
)
の
實
(
み
)
を
食
(
く
)
ひ、
野鼠
(
のねずみ
)
、
兎
(
うさぎ
)
なども
捕
(
とら
)
へて
餌食
(
ゑじき
)
にします。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
お嬢様は毎日々々お念仏
三昧
(
ざんまい
)
で入らっしゃいますよ、今日は盆の事ですから、
方々
(
ほう/″\
)
お参りにまいりまして、
晩
(
おそ
)
く帰る
処
(
ところ
)
でございます
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
中
(
なか
)
には無言で
備付
(
そなへつけ
)
の雑誌や新聞を見ながら、わざと列を離れてゐるのもある。
話
(
はなし
)
は
方々
(
ほう/″\
)
に聞える。話の
数
(
かず
)
は
塊
(
かた
)
まりの数より多い様に思はれる。然し割合に落付いて静かである。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「えゝ、今日は
方々
(
ほう/″\
)
を廻らなけりゃならないんで………」
小僧の夢
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
日本
(
につぽん
)
では
明治維新
(
めいじいしん
)
の
後
(
のち
)
、
森林
(
しんりん
)
をむやみに
伐
(
き
)
つた
結果
(
けつか
)
、
方々
(
ほう/″\
)
で
洪水
(
こうずい
)
に
犯
(
をか
)
され、
明治二十九年度
(
めいじにじゆうくねんど
)
には
二萬九百八十一町村
(
にまんくひやくはちじゆういつちようそん
)
といふものが
水
(
みづ
)
につかり
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
▼ もっと見る
この奧州屋の
新助
(
しんすけ
)
は一体お世辞の
善
(
よ
)
い人で、芸者や何かを喜ばせるのが
嗜
(
す
)
きな人だから、何か褒めようと思って
方々
(
ほう/″\
)
見廻したが、何も有りません。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何処
(
どこ
)
つて
方々
(
ほう/″\
)
行きました。然しどうも
厭
(
あ
)
きつぽいもんだから」
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昔は芸妓を受出すにも造作も無い事でございましたが、今では身請というと実に
方々
(
ほう/″\
)
さまの相場が大変な事で……
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
また
海
(
うみ
)
のつよい
風
(
かぜ
)
は
濱邊
(
はまべ
)
の
砂
(
すな
)
を
吹
(
ふ
)
き
飛
(
と
)
ばして、
砂丘
(
さきゆう
)
を
造
(
つく
)
つたり、その
砂丘
(
さきゆう
)
の
砂
(
すな
)
をまた
方々
(
ほう/″\
)
へ
吹
(
ふ
)
き
運
(
はこ
)
んで、
大事
(
だいじ
)
な
田
(
た
)
や
畑
(
はた
)
や、
時
(
とき
)
によると
人家
(
じんか
)
までも
埋
(
うづ
)
めてしまふことがあります。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
善「感心な事だ、其の志が面白い、貸して遣りますが、
些
(
ちっ
)
と
方々
(
ほう/″\
)
のお得意やお屋敷を教えて置かなければいかんが、戸田様のお
邸
(
やしき
)
へ多助を遣ろうかのう番頭」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
へい御門番だからといって御門計りを守っては
居
(
お
)
りませんへい、庭も奥も守ります、へい
方々
(
ほう/″\
)
を守るのが役でございます、御門番だからと申して奥へ
盗賊
(
どろぼう
)
が這入り
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
男「えゝ新吉さんは
此方
(
こちら
)
にお
出
(
いで
)
なさいますか、ちょっくら
帰
(
けえ
)
って、
家
(
うち
)
は騒ぎが出来ました、お累さんが飛んだ事になりましたから
方々
(
ほう/″\
)
捜して居たんだ、
直
(
すぐ
)
に
帰
(
けえ
)
って下せえ」
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
宝がないから仏の力を
以
(
もっ
)
て金を貸してくれろと云った所が、
釋迦
(
しゃか
)
がそれは誠に
心懸
(
こゝろがけ
)
の
尊
(
とうと
)
い事じゃと云って貸したのが
即
(
すなわ
)
ちこのお経じゃ、又
御札
(
おふだ
)
をやるから
方々
(
ほう/″\
)
へ
貼
(
は
)
って置いて
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
助「東京へは久しぶりで出てまいって、それに又様子が変りましたな、どうも橋が石で出来たり、
瓦
(
かわら
)
で
家
(
うち
)
が出来たり、
方々
(
ほう/″\
)
が変って見違えるように成りました、その温泉は
何処
(
どこ
)
らでがんすか」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それに
就
(
つ
)
いては
彼
(
あ
)
の
優気
(
やさしげ
)
なお嬢さんは、身寄頼りもねえ人だから、病人が死なば
己
(
おら
)
がの女房に貰いてえと友達に
喋
(
しゃべ
)
っただ、
馬十
(
ばじゅう
)
てえ奴と久藏てえ奴が、ぱっ/\と此れを
方々
(
ほう/″\
)
へ触れたんだから
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
梅「まアお前何処へ行って居たかと思って
方々
(
ほう/″\
)
捜したよ」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
々
3画
“方々”で始まる語句
方々様