才能さいのう)” の例文
かういふふうにくろうとらしいうたをおつくりになつたので、歴代れきだい皇族方こうぞくがたうちでは、文學ぶんがく才能さいのうからまをして、第一流だいゝちりゆうにおすわりになるかたです。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
戯曲家ぎきょくかとしての才能さいのうか、音楽家としての才能さいのうか、歌い手としての才能か、または舞踊家ぶようかとしての才能か。彼はそのいちばんおしまいのものだと思いたかった。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
われわれにとってどれほどだいじな友だちであり、仲間なかまでありますか。どうしてこれほどのふしぎな才能さいのうを持った動物をただの獣医じゅういやなどにまかされるものではない。
そして、いままでのように、みんなが自分じぶん才能さいのうをふるって、このなかのために有益ゆうえきはたらき、ますますつごうがよくいくようにはやくしなければならないのだとおもいました。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
院長ゐんちやう玄關げんくわん外套ぐわいたう市役所しやくしよもんたが、これ自分じぶん才能さいのう試驗しけんするところ委員會ゐゐんくわいつたとはじめてさとり、自分じぶんけられた質問しつもんおもし、一人ひとりみづか赤面せきめんし、一しやううちいまはじめて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
わたしはハープをとり、かれを感動させようと思って、名高い小唄こうたを歌った。すると芸人げいにんどうしのするようにかれはわたしにおせじを言った。かれはりっぱな才能さいのうを持っていた。
こんなうたになると、このひとほうが、はるかにすぐれた才能さいのうつてゐたことがわかります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
勳章くんしやうだとか、養老金やうらうきんだとかふものは、徳義上とくぎじやう資格しかくや、才能さいのうなどに報酬はうしうされるのではなく、一ぱん勤務つとめ其物そのものたいして報酬はうしうされるのでる。しからばなん自分計じぶんばか報酬はうしうをされぬのでらう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なぜなら、それを立派りっぱ才能さいのうだと思っていたから。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
院長いんちょう玄関げんかん外套がいとう市役所しやくしょもんたが、これは自分じぶん才能さいのう試験しけんするところ委員会いいんかいであったとはじめてさとり、自分じぶんけられた質問しつもんおもし、一人ひとりみずか赤面せきめんし、一しょううちいまはじめて
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
勲章くんしょうだとか、養老金ようろうきんだとかうものは、徳義上とくぎじょう資格しかくや、才能さいのうなどに報酬ほうしゅうされるのではなく、一ぱん勤務つとめそのものたいして報酬ほうしゅうされるのである。しからばなん自分じぶんばかり報酬ほうしゅうをされぬのであろう。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)