“才取”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいとり70.0%
さいと30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その助太刀は左官の才取さいとりでございますが、年配のお方にお話の筋を承わりましたのを、そのまゝ綴りました長物語ながものがたりでございます。
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それでこの話はおじゃんになったのですが、しかし小鳥屋の才取さいとりをするこの仙人は、わたしに鳥を売りつけようというかんがえは思いきらなかったものと見えます。
オカアサン (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
おれは洋学は嫌いで、駒井の奴はドコまでも好かない奴だが、まさか駒井だって、才取さいとりをするために洋学に志したのではあるまい。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「株屋でも私のような才取さいとりは問題になりませんが、大きな店の若旦那なら如何ですかとやりました。『株屋は駄目だよ。いつ没落するかも知れない』と御主人は頭ごなしです」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)