“さいとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
才取70.0%
宰取30.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
せば猾智かつち狡才かうさい賄賂を取るにあらねば其の周旋人をおだてる公事師くじしとならずば小股をすくふ才取さいとり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
七十石に足らない糊扶持のりぶちのうちから、わずかずつをいて、付近の茗荷畑みょうがばたけを買って家作を建てたり、藩士の内職の才取さいとりをしたり、小金を貸したりして、営々と理財につとめ、とにかく
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……洋服屋の宰取さいとりの、あのセルの前掛まえかけで、頭の禿げたのが、ぬかろうものか、春暖相催し申候や否や、結構なお外套、ほこり落しは今のうち、と引剥ひきはいで持ってくと、今度は蝉の方で
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)