“猾智”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっち33.3%
かつち33.3%
こうち33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかして智識なきの性格は、俗儒ぞくじゅのいわゆる君子というべき、愚直すなきの国民を造るの恐れはありまするが、性格なきの智識は国民をして猾智かっち譎詐きっさを事とし、上下こもごも利をむさぼって
国民教育の複本位 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
せば猾智かつち狡才かうさい賄賂を取るにあらねば其の周旋人をおだてる公事師くじしとならずば小股をすくふ才取さいとり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
私は政府党と政府反対党と中立党とに論なく、すべて党人と称する人々の大多数は、廉恥も識見もない野人でなければ私欲と猾智こうちとに富んだ政商の徒であると思っている。
鏡心灯語 抄 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)