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憤激
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ふんげき
ふりがな文庫
“
憤激
(
ふんげき
)” の例文
『
余輩
(
よはい
)
の
云
(
い
)
はんと
欲
(
ほつ
)
する
所
(
ところ
)
のものは』と
憤激
(
ふんげき
)
してドード
鳥
(
てう
)
が
云
(
い
)
ひました、『
吾々
(
われ/\
)
を
乾
(
かわ
)
かせる
唯一
(
ゆゐいつ
)
の
方法
(
はうはふ
)
は
候補
(
コーカス
)
競爭
(
レース
)
(
西洋
(
せいやう
)
鬼
(
おに
)
ごつこ)である』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
ワルシャワの陥落に
憤激
(
ふんげき
)
して作曲したと言われるハ短調の「革命練習曲(作品一〇ノ一二)」は、やはりコルトーのが良いが
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
艶子は、背後に恐るべき
抱擁
(
ほうよう
)
の気配を感じたらしく、つと立上って、二三歩窓の方に身をかわした。彼女の
頬
(
ほお
)
は
憤激
(
ふんげき
)
の為に赤らみふくれていた。
五階の窓:01 合作の一(発端)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
神話は計画的な大量の嘘言ですらある。要するにそれは人心を
魅惑
(
みわく
)
し
憤激
(
ふんげき
)
せしめるような、美しい言葉や強いスローガンをもって語られるのである。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
暴民
(
ぼうみん
)
どもだ。彼らのいっていることから考えて、彼らを暴民と呼んでさしつかえないだろう、たとえ彼らが
憤激
(
ふんげき
)
すべき理由を持っているにしろ……。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
と
見
(
み
)
る/\
内
(
うち
)
に
長蛇
(
ちやうだ
)
の
船列
(
せんれつ
)
は
横形
(
わうけい
)
の
列
(
れつ
)
に
變
(
へん
)
じて、七
隻
(
せき
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
の
甲板
(
かんぱん
)
には
月光
(
げつくわう
)
に
反射
(
はんしや
)
して、
劍戟
(
けんげき
)
の
晃
(
きらめ
)
くさへ
見
(
み
)
ゆ、
本艦
(
ほんかん
)
の
士官
(
しくわん
)
水兵
(
すいへい
)
は
一時
(
いちじ
)
に
憤激
(
ふんげき
)
の
眉
(
まゆ
)
を
揚
(
あ
)
げた
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
癲癇病とは何の事一
體
(
たい
)
何處から聞て來た
而
(
そし
)
て
和主
(
てまへ
)
は何處の者だサア云聞んと老婆の
憤激
(
ふんげき
)
和吉は
苦
(
くるし
)
き
息
(
いき
)
を
吐
(
つ
)
き
然
(
さう
)
被仰
(
おつしやら
)
れては一言も御座りませねば申し升が何卒此手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
憤激
(
ふんげき
)
!
興奮
(
こうふん
)
! 平素阪井の
傲慢
(
ごうまん
)
や乱暴をにがにがしく思っていたかれらはこの際
徹底的
(
てっていてき
)
に
懲罰
(
ちょうばつ
)
しようと思った。二時の放課になっても生徒はひとりも去らなかった。
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それによって起る肉体の異様なる衝動も感情の
憤激
(
ふんげき
)
もことごとく彼の
唇
(
くち
)
もとにきっと結び止められたまま表面の彼なるものは常の信長とそう変らない程に平静を保ちながら
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、かれも大事を
控
(
ひか
)
えて
分別
(
ふんべつ
)
ある士、そうやすやすと
憤激
(
ふんげき
)
の
情
(
じょう
)
をおもてにあらわしはしなかった。しかし、わざとしずかにきりだした低声は、彼の自制を裏ぎって
微
(
かす
)
かにふるえていた。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
その時の仮りの法王が権を
専
(
もっぱ
)
らにして人民を
虐
(
しいた
)
げるという場合に、人民が
憤激
(
ふんげき
)
して内乱を起すことがありますけれども、法王が成長して実際その国の
政
(
まつりごと
)
を執るに当っては、多少困難な事が起っても
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「やはり政党の
腐敗
(
ふはい
)
に
憤激
(
ふんげき
)
してのことでしょうか。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
私は
憤激
(
ふんげき
)
の極に達した。時間の推移と共に、私の頭は痛みを加え、胸は張りさけんばかりになった。
大脳手術
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
甲子太郎の
憤激
(
ふんげき
)
は、當てもなく爆發し續けるのです。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
かれは顔をまっかにして、
憤激
(
ふんげき
)
している。どなり散らしたいのを、一生けんめいにがまんしているという顔つきで、針目博士の一挙一動からすこしも目をはなさず、ぐっとにらみつけていた。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
道夫の
憤激
(
ふんげき
)
四次元漂流
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“憤激”の意味
《名詞》
ひどく怒ること。
(出典:Wiktionary)
憤
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
激
常用漢字
小6
部首:⽔
16画
“憤”で始まる語句
憤
憤怒
憤懣
憤慨
憤然
憤々
憤怨
憤恚
憤恨
憤悶