“ふんげき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
憤激94.1%
奮激5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
艶子は、背後に恐るべき抱擁ほうようの気配を感じたらしく、つと立上って、二三歩窓の方に身をかわした。彼女のほお憤激ふんげきの為に赤らみふくれていた。
神話は計画的な大量の嘘言ですらある。要するにそれは人心を魅惑みわく憤激ふんげきせしめるような、美しい言葉や強いスローガンをもって語られるのである。
政治学入門 (新字新仮名) / 矢部貞治(著)
我が作れる狭き獄室に惰眠だみんむさぼ徒輩とはいは、ここにおいて狼狽ろうばいし、奮激ふんげきし、あらん限りの手段をもって、血眼ちまなこになって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。
初めて見たる小樽 (新字新仮名) / 石川啄木(著)