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幾百
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いくひやく
爐端の
餅を
頂くあとへ、
手を
揃へ、
頭をならべて、
幾百か
列をなしたのが、
一息に、
山一つ
運んだのであると
言ふ。
洒落れたもので。
またその
室の
兩側の
壁近くには、
幾百といふ
多くの
引き
出しがあつて、
種類別に
整理した
昆蟲標本でいっぱいになつてをり、
誰でも
勝手に
出して
見ることが
出來るので
ふと
眼に
入つたのは、
今、
此船の
責任を
双肩に
擔へる
船長が、
卑劣にも
此時、
舷燈の
光朦朧たるほとりより、
天に
叫び、
地に
泣ける、
幾百の
乘組人をば
此處に
見捨てゝ
春枝夫人も
頻りに
辭退して
居つたが
彼男も一
旦言ひ
出した
事とて
仲々後へは
退かぬ。
幾百の
人は
益々拍手する。
此時忽ち
私の
横側の
倚子で
頻りに
嘲笑つて
居る
聲、それは
例の
鷲鳥聲の
婦人だ。
カルナックの
立て
石より
小さいものは、フランスに
數限りなくありますが、
變つて
面白いのは
行列石(ありにゅまん)とでも
稱するもので、
六七尺から
十二三尺くらゐの
高さの
石が
幾百となく