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專念
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せんねん
次に
著意して
道を
求める
人がある。
專念に
道を
求めて、
萬事を
抛つこともあれば、
日々の
務は
怠らずに、
斷えず
道に
志してゐることもある。
『
若し、
人各々その
仕事に
專念なる
時は』と
公爵夫人は
咳嗄れた
銅鑼聲で
云つて、『
世界は
常よりも
迅かに
回轉します』
小宮先生は今は
文壇よりも學
界の方に
專念されるやうになつてしまはれたが、
私の
知れる
限りの
文藝の
道に
携はる人
達の内では一
番の、百五十
點といふ
球突の名手である。
宗助の
手際では、
室内に
煖爐を
据ゑ
付ける
設備をする
丈でも
容易ではなかつた。
夫婦はわが
時間と
算段の
許す
限りを
盡して、
專念に
赤兒の
命を
護つた。けれども
凡ては
徒勞に
歸した。
半分見える
土間では二十四五の
女が
手拭を
姉樣かぶりにして
上りがまちに
大盥程の
桶を
控へ
何物かを
篩にかけて
專念一
意の
體、
其桶を
前に七ツ八ツの
小女が
坐りこんで
見物して
居るが