宴會えんくわい)” の例文
新字:宴会
今宵こよひ家例かれいり、宴會えんくわいもよふしまして、日頃ひごろ別懇べっこん方々かた/″\多勢おほぜい客人まろうどまねきましたが、貴下こなたそのくみくははらせらるゝは一だん吾家わがや面目めんもくにござる。
もつとかれまへにもくるまつゞいた。爾時そのときはしうへをひら/\肩裾かたすそうすく、月下げつか入亂いりみだれて對岸たいがんわたつた四五にんかげえた。其等それら徒歩かちで、はやめに宴會えんくわいした連中れんぢう
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
夫人 どうぞいの、あのやうなおかた可愛いとしいとおもはぬか? 今宵こよひ宴會えんくわいには彼方あのかたゆるはず、パリス殿どのかほといふ一卷ひとまきふみんで、ふでものしてあるなつかしい意味いみをばあぢはや。
宴會えんくわいふが、やさしいこゝろざしのひとたちが、なき母親はゝおや追善つゐぜんいとなんだ、せきつらなつて、しきさかづきんだ、なつの十ぎを、袖崎そでさきふ、………今年ことし東京とうきやう何某大學なにがしだいがく國文科こくぶんくわ卒業そつげふして
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)