四日よっか)” の例文
あかふねは、浜辺はまべ四日よっか五日いつか、とまっていました。そして、四ほうから、毎日まいにちのようにあつまってくるつばめをっていました。
赤い船とつばめ (新字新仮名) / 小川未明(著)
はじめの一にち二日ふつかは、むすめもおかあさんのお仕事しごとをしているそばでおとなしくあそんでおりましたが、三日みっか四日よっかとなると、そろそろおとうさんがこいしくなりました。
松山鏡 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
三日みっかも、四日よっかも ごはんを たべないで、じっと がくもんを して いることが ありました。
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
三四郎はその日から四日よっかほど床を離れなかった。五日目いつかめにこわごわながら湯にはいって、鏡を見た。亡者もうじゃの相がある。思い切って床屋へ行った。そのあくる日は日曜である。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
赤さびの鉄片てっぺんや、まっ黒こげの灰土はいつちのみのぼうぼうとつづいた、がらんどうの焼けあとでは、四日よっか五日いつかのころまで、まだ火気のあるみちばたなぞに、黒こげの死体がごろごろしていました。
大震火災記 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
正月の四日よっかになりて
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おばあさん、こんど、六十けんもあるおおきな飛行船ひこうせんが、三千とおい、ドイツから、わずか四日よっか五日間いつかかんで、日本にっぽんんでくるというんですよ。
おばあさんとツェッペリン (新字新仮名) / 小川未明(著)
そういうことが三日みっか四日よっかとつづくうち、天子てんしさまのおからだは目にえてよわって、御食事《おしょくじ》もろくろくにがれないし、かんばかりたかぶって、るもおどく御容態ごようだいになりました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「今日が十一日だから。十二、十三、十四、十五、ともう四日よっかですね」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
こうおもうと、おかあさんのことがおもわれて、なりません。よるになってから、おかあさんにあてて手紙てがみをかいてしました。三、四日よっかすると、おかあさんから、返事へんじがまいりました。あけてみると
真吉とお母さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
二日ふつか三日みっか四日よっかとたずねあるいて、どうしてもわからないので、六部ろくぶではありません。五日いつかめにはもうがっかりして、からだこころもくたびれって、とうとう山奥やまおくまよんでしまいました。
しっぺい太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それが三日みっか四日よっかとなった時、少し考えさせられました。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
するともなく、ひどいしけになって、ふねはずんずんかわくだってうみほうながされました。それからかぜのまにまにながされて、とうとう三日三晩みっかみばんなみの上でらして、四日よっかめに一つのしまきました。
一寸法師 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
それから三、四日よっかたって、やはり日暮ひぐがたのことでした。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
がつ四日よっか
ある少年の正月の日記 (新字新仮名) / 小川未明(著)