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令嬢
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れいじょう
ふりがな文庫
“
令嬢
(
れいじょう
)” の例文
旧字:
令孃
「アネモネにしましょうね、いま
咲
(
さ
)
きかかったばかりなのですもの。」と、三
人
(
にん
)
の
令嬢
(
れいじょう
)
の
中
(
なか
)
のいちばん
年上
(
としうえ
)
のがいいました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
部屋のまん中には、
椅子
(
いす
)
の上に公爵
令嬢
(
れいじょう
)
が
突
(
つ
)
っ
立
(
た
)
ち上がって、男の
帽子
(
ぼうし
)
を眼の前に
捧
(
ささ
)
げている。椅子のまわりには、五人の男がひしめき合っている。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
十九歳を
頭
(
かしら
)
に
令嬢
(
れいじょう
)
が四人、女中が十八人、事務員が二人の全く女ばかりの大世帯で、男と云えば風呂
焚
(
た
)
きの
爺
(
じい
)
さんと末の
坊
(
ぼっ
)
ちゃんだけだと云う事であった。
魚の序文
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
ただし大阪は今日でも
婚礼
(
こんれい
)
に
家柄
(
いえがら
)
や資産や格式などを
云々
(
うんぬん
)
すること東京以上であり元来町人の見識の高い土地であるから
封建
(
ほうけん
)
の世の風習は思いやられる従って旧家の
令嬢
(
れいじょう
)
としての
衿恃
(
きょうじ
)
を
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
と銀太夫君が
師匠
(
ししょう
)
の
令嬢
(
れいじょう
)
美代子
(
みよこ
)
さんに訊いた。
心のアンテナ
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
ぜいたくなようすをしていました三
人
(
にん
)
の
令嬢
(
れいじょう
)
は、
店
(
みせ
)
さきに
立
(
た
)
って、そこにあるいろいろな
花
(
はな
)
の
上
(
うえ
)
に、
清
(
きよ
)
らかなりこうそうな
瞳
(
め
)
を
移
(
うつ
)
していました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それに引替えジナイーダは、すこぶるツンと、ほとんど
傲慢
(
ごうまん
)
なほどに構えて、あっぱれ公爵
令嬢
(
れいじょう
)
であった。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
行きずりに
遇
(
あ
)
う町の女、
令嬢
(
れいじょう
)
、芸者、女優、———などに、
淡
(
あわ
)
い好奇心を感じたこともないではないが、いつでも彼の眼に止まる相手は、写真で見る母の
俤
(
おもかげ
)
にどこか共通な感じのある顔の
主
(
ぬし
)
であった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
ある
日
(
ひ
)
、りっぱな
紳士
(
しんし
)
が
令嬢
(
れいじょう
)
をつれて、この
庭園
(
ていえん
)
へはいってきました。そして、やがて
同
(
おな
)
じように、しんぱくの
前
(
まえ
)
に
立
(
た
)
って、
主人
(
しゅじん
)
から
話
(
はなし
)
をきかされていました。
しんぱくの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
うちへ来ると、彼女はたちまち、
令嬢
(
れいじょう
)
——つまり
公爵
(
こうしゃく
)
令嬢に、早変りしてしまうし、こっちでも彼女を敬遠していた。わたしは、母に見破られるのが
怖
(
こわ
)
かったのだ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
郊外
(
こうがい
)
に移し
令嬢
(
れいじょう
)
たちもまたスポーツに親しんで野外の空気や日光に
触
(
ふ
)
れるから以前のような深窓の
佳人
(
かじん
)
式箱入娘はいなくなってしまったが現在でも市中に住んでいる子供たちは一般に体格が
繊弱
(
せんじゃく
)
で顔の色なども
概
(
がい
)
して青白い
田舎
(
いなか
)
育ちの少年少女とは
皮膚
(
ひふ
)
の
冴
(
さ
)
え方が違う良く云えば
垢抜
(
あかぬ
)
けがしているが悪く云えば病的である。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
あたりの
片
(
かた
)
づけがすむと、
一人
(
ひとり
)
の
令嬢
(
れいじょう
)
は、アネモネのそばへやってきました、そして、つくづくと
花
(
はな
)
をながめていましたが、やがて
美
(
うつく
)
しい
顔
(
かお
)
を
花
(
はな
)
に
近
(
ちか
)
づけました。
花と人の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そこへ、
一人
(
ひとり
)
の
紳士
(
しんし
)
が、
令嬢
(
れいじょう
)
をつれて
通
(
とお
)
りかかりました。この
紳士
(
しんし
)
は
日
(
ひ
)
ごろから、この
動物園
(
どうぶつえん
)
の
男
(
おとこ
)
を
知
(
し
)
っているとみえまして、にっこりと
笑
(
わら
)
って、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあ
)
わせると
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そればかりでなく、
品物
(
しなもの
)
の
使
(
つか
)
い
道
(
みち
)
がまた
死
(
し
)
んでいた。というのは、
金持
(
かねも
)
ちの
奥
(
おく
)
さまや、
令嬢
(
れいじょう
)
がたが
着
(
き
)
るためであって、ただそうしたおしゃれの
人
(
ひと
)
たちの
虚栄心
(
きょえいしん
)
を
満足
(
まんぞく
)
させるに
役立
(
やくだ
)
つだけだった。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
紳士
(
しんし
)
と
令嬢
(
れいじょう
)
は、
思
(
おも
)
わず
笑
(
わら
)
いました。
白いくま
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“令嬢”の解説
令嬢(れいじょう)とは、他者の未婚の娘に対する敬称及びイギリスにおいて、貴族階級で未婚の女性への儀礼称号に対して用いる用語である。
(出典:Wikipedia)
令
常用漢字
小4
部首:⼈
5画
嬢
常用漢字
中学
部首:⼥
16画
“令嬢”で始まる語句
令嬢室
令嬢様
令嬢方