“令嬢様”の読み方と例文
読み方割合
おあねえさま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「秋の雲、靉靆あいたいと、あのとびたちまち孔雀くじゃくとなって、その翼に召したりとも思うお姿、さながら夢枕にお立ちあるように思出しましたは、貴女あなた令嬢様おあねえさま、貴女の事じゃ。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
分別の尽き、工夫につまって、なさけなくもおしえを頂く師には先立たれましたる老耄おいぼれほかすがろうようがない。ただ、ひとえに、令嬢様おあねえさま思詰おもいつめて、とぼとぼと夢見たように参りました。
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「しばらく! さりとても、令嬢様おあねえさま御年紀おんとし、またおぐしの様子。」
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)