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交叉
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かうさ
ふりがな文庫
“
交叉
(
かうさ
)” の例文
おつぎが
洗
(
あら
)
ひ
曝
(
ざら
)
しの
袷
(
あはせ
)
を
棄
(
す
)
てゝ
辨慶縞
(
べんけいじま
)
の
單衣
(
ひとへ
)
で
出
(
で
)
るやうに
成
(
な
)
つてからは
一際
(
ひときは
)
人
(
ひと
)
の
注目
(
ちうもく
)
を
惹
(
ひ
)
いた。
例
(
れい
)
の
赤
(
あか
)
い
襷
(
たすき
)
が
後
(
うしろ
)
で
交叉
(
かうさ
)
して
袖
(
そで
)
を
短
(
みじか
)
く
扱
(
こき
)
あげる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
次に私の覺えてゐるのは、恐ろしい
夢魔
(
むま
)
に襲はれたやうな感じで目が覺めて、目の前に凄まじい紅い炎が、太い黒い棒と
交叉
(
かうさ
)
してゐるのを見たことだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
直刀
(
ちよくたう
)
が二
本
(
ほん
)
交叉
(
かうさ
)
してある。
鐵環
(
てつくわん
)
。
轡
(
くつわ
)
。
槍先
(
やりさき
)
。
祝部
(
いはひべ
)
、
土器等
(
どきとう
)
が、
其所此所
(
そここゝ
)
に
置
(
お
)
かれてある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
十字に
交叉
(
かうさ
)
した
路
(
みち
)
を右に折れると、やがて
私
(
わたし
)
の選んだ
旅店
(
やどや
)
の前に車夫は
梶棒
(
かぢぼう
)
を
下
(
おろ
)
した。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
北の淡路町を大塩の同勢が一歩先に西へ退くと、それと併行した南の
瓦町通
(
かはらまちどほり
)
を坂本の手の者が一歩遅れて西へ進む。南北に通じた町を
交叉
(
かうさ
)
する毎に、坂本は淡路町の方角を見ながら進む。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
お
品
(
しな
)
が
蒲團
(
ふとん
)
を
敷
(
し
)
いて
遣
(
や
)
つたので
勘次
(
かんじ
)
はそれへごろりと
俯伏
(
うつぶ
)
しになつて
其
(
そ
)
の
額
(
ひたひ
)
を
交叉
(
かうさ
)
した
手
(
て
)
に
埋
(
うづ
)
めた。
家
(
うち
)
の
者
(
もの
)
は
皆
(
みな
)
田
(
た
)
へ
出
(
で
)
なければならなかつた。
病人
(
びやうにん
)
に
構
(
かま
)
つて
居
(
ゐ
)
ることは
仕事
(
しごと
)
が
許
(
ゆる
)
さなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
私は道の
交叉
(
かうさ
)
した處や拔道などを通つて、もう一度草原のあたりに足を引摺つた。そして今、殆んどヒースと選ぶ處のない位荒れ果てゝ了つた僅かばかりの畑が、私と薄暗がりの丘とをへだてゝゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
極
(
きは
)
めてそつと
然
(
しか
)
も
騷
(
さわ
)
がし
相
(
さう
)
に
動
(
うご
)
く
雲
(
くも
)
が
高
(
たか
)
く
低
(
ひく
)
く
反對
(
はんたい
)
の
方向
(
はうかう
)
に
交叉
(
かうさ
)
しつゝあるのを
見
(
み
)
ると
共
(
とも
)
に、
枯燥
(
こさう
)
しかけた
草木
(
くさき
)
の
葉
(
は
)
が
相
(
あひ
)
觸
(
ふ
)
れ
相
(
あひ
)
打
(
う
)
つてはだん/\と
破
(
やぶ
)
れつゝざわ/\と
悲
(
かな
)
しげな
響
(
ひゞき
)
を
立
(
た
)
てゝ
鳴
(
な
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
“交叉”の意味
《名詞》
交 叉(こうさ 「交差」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
交差の別表記。
(出典:Wiktionary)
交
常用漢字
小2
部首:⼇
6画
叉
漢検準1級
部首:⼜
3画
“交叉”で始まる語句
交叉点
交叉點
交叉路
交叉期
交叉線