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三宅
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みやけ
ふりがな文庫
“
三宅
(
みやけ
)” の例文
「
田辺龍子
(
たなべたつこ
)
(
三宅
(
みやけ
)
龍子・
雪嶺
(
せつれい
)
氏夫人)さんも十七位だったかな、小説を書きはじめたのは、そうだ、木村
曙
(
あけぼの
)
女史も十七からだ。」
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
長つゆがようやく上がって、しっとりと深い霧の降りた朝——ちょうど見まわり当番に当たっていたのは
三宅
(
みやけ
)
平七以下四人の若侍たちでした。
右門捕物帖:31 毒を抱く女
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
また天皇、
三宅
(
みやけ
)
の
連
(
むらじ
)
等が祖、名は
多遲摩毛理
(
たぢまもり
)
一
を、
常世
(
とこよ
)
の國
二
に遣して、時じくの
香
(
かく
)
の
木
(
こ
)
の
實
(
み
)
三
を求めしめたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
日本新聞の上では、
三宅
(
みやけ
)
雪嶺、福本日南などと並ぶ社会評論をも見せていたかと記憶する。論文のばあいは、剣花坊の号を用いず、必ず秋剣であった。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
芭蕉には島流しの
流人
(
るにん
)
の生活を、句にしたものの多いこともちょっと有名であるが、是なども
貞享
(
じょうきょう
)
・元禄の
交
(
こう
)
が、殊に
三宅
(
みやけ
)
・
八丈
(
はちじょう
)
を刑罰に利用した時代であり
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
三宅
(
みやけ
)
博士にお答になつた言葉で見ると云ふと、多少條件付で假名遣の存在を認めて居られるけれども、殆ど
極
(
きま
)
つて居らぬと云ふやうな風に御述べになつて居るやうに聽きました。
仮名遣意見
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
田村俊子
(
たむらとしこ
)
、
岡田八千代
(
をかだやちよ
)
、
與謝野晶子
(
よさのあきこ
)
、
等々
(
とう/\
)
、
皆
(
みな
)
振
(
ふる
)
はない
中
(
うち
)
に、たゞ
一人
(
ひとり
)
、
時雨女史
(
しぐれぢよし
)
が、
三宅
(
みやけ
)
やす
子
(
こ
)
、
宇野千代
(
うのちよ
)
、
平林
(
ひらばやし
)
たい
子
(
こ
)
などの
若
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
以上
(
いじやう
)
に、お
河童
(
かつぱ
)
の
女
(
をんな
)
の
中
(
なか
)
に
餓鬼大將
(
がきだいしやう
)
として
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
「十手とくさやと縁があるのか」と云って政も思い当ったのだろう、丈夫そうな黄色い歯を見せて笑った、「——そうか、くさやは
三宅
(
みやけ
)
島かどっかで、
流人
(
るにん
)
が作るって聞いたっけ」
あすなろう
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「よッ、これはどうしたのだ、あの老人が歩いている。あの老人に相違ない!
背後
(
うしろ
)
姿だが見覚えがある。だがどうにもおかしいなア、あの老人なら去年の四月に、
三宅
(
みやけ
)
の島で死んだはずだ」
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
南方の海上には、海からいきなり立上つて固まつた感じのする
御藏
(
みくら
)
島の青い姿が見える。その島と、僕のゐる
三宅
(
みやけ
)
島との間の海面には、潮流が皺になつて、波立つて、大きく廣々と流れてゐる。
南方
(旧字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
御親父様の
御名跡
(
ごみょうせき
)
をお
嗣
(
つ
)
ぎ遊ばし、平左衞門と改名され、
水道端
(
すいどうばた
)
の
三宅
(
みやけ
)
様と申上げまするお
旗下
(
はたもと
)
から奥様をお迎えになりまして、程なく
御出生
(
ごしゅっしょう
)
のお
女子
(
にょし
)
をお
露
(
つゆ
)
様と申し上げ、
頗
(
すこぶ
)
る
御器量美
(
ごきりょうよし
)
なれば
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
見渡すお堀端の往来は、
三宅
(
みやけ
)
坂にて一度尽き、さらに一帯の
樹立
(
こだ
)
ちと相連なる
煉瓦屋
(
れんがおく
)
にて東京のその局部を限れる、この小天地
寂
(
せき
)
として、星のみひややかに
冴
(
さ
)
え渡れり。美人は人ほしげに振り返りぬ。
夜行巡査
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
和田の叔父さまにお葉書を差し上げてから、一週間ばかりして、和田の叔父さまのお
取計
(
とりはから
)
いで、以前侍医などしていらした
三宅
(
みやけ
)
さまの老先生が看護婦さんを連れて東京から御診察にいらして下さった。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
(
三宅
(
みやけ
)
、
内田
(
うちだ
)
両学士訳本、五三九ページ以下)。
貧乏物語
(新字新仮名)
/
河上肇
(著)
大佐は参謀の
三宅
(
みやけ
)
大尉をよんで
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
「さあ!
樋口一葉
(
ひぐちいちよう
)
という人が、勉強しているというが——
三宅
(
みやけ
)
龍子、
小金井
(
こがねい
)
喜美子、若松
賤子
(
しずこ
)
——その人たちかな。あなたのように、書こうとしている
女
(
ひと
)
はあるでしょうよ。」
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
諏訪飛騨守
(
すわひだのかみ
)
、
御牧
(
みまき
)
三左衛門、荒木山城守、
四方田但馬守
(
しほうでんたじまのかみ
)
、村上
和泉守
(
いずみのかみ
)
、
三宅
(
みやけ
)
式部、そのほか幹部たちの
夥
(
おびただ
)
しい
甲冑
(
かっちゅう
)
の影が幾重にも光秀を囲んで、
鉄桶
(
てっとう
)
のごときものを作っていた。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今井は近所の
三宅
(
みやけ
)
といふ医者の家から、
駕籠
(
かご
)
を二
挺
(
ちやう
)
出させて、それに死骸を載せた。
大塩平八郎
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
しかも私の見たところでは、
三宅
(
みやけ
)
か
八丈
(
はちじょう
)
かとにかくに
伊豆
(
いず
)
の島々のうちであった。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
また
秦
(
はた
)
人
一
を
役
(
えだ
)
てて、
茨田
(
うまらた
)
の堤
二
と茨田の
三宅
(
みやけ
)
とを作り、また
丸邇
(
わに
)
の池
三
、
依網
(
よさみ
)
の池
四
を作り、また難波の堀江
五
を掘りて、海に通はし、また
小椅
(
をばし
)
の江
六
を掘り、また墨江の津
七
を定めたまひき。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
三
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
宅
常用漢字
小6
部首:⼧
6画
“三宅”で始まる語句
三宅坂
三宅島
三宅花圃
三宅坂下
三宅坂側
三宅雪嶺
三宅青軒
三宅克巳
三宅孤軒
三宅式部