“ガーフ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
縱帆架50.0%
後檣縱帆架50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おろかなり、海賊かいぞく! わが縱帆架ガーフひるがへ大日本帝國軍艦旗だいにつぽんていこくぐんかんきずや。」と。たちま海蛇丸かいだまる滿船まんせん電燈でんとうはパツとえた。同時どうじに七せき海賊船かいぞくせん黒煙こくゑん團々だん/\怒濤どとうつて此方こなた猛進まうしんきたる。
喇叭らつぱあるひと喇叭らつぱ吹奏ならし、何物なにひと双手もろてげて、こゑかぎりに帝國萬歳ていこくばんざい! 帝國海軍萬歳ていこくかいぐんばんざい連呼れんこせられよ、だん/″\とちかづく二そう甲板かんぱん巡洋艦じゆんやうかん縱帆架ガーフに、怪艇くわいてい艇尾ていび
たかく、かぜすゞしき軍艦ぐんかん」の艦上かんじやう縱帆架ガーフには帝國軍艦旗ていこくぐんかんきひ、「ブルワーク」のほとりには克砲クルツプほう俄砲ガツトリングほう、四十七ミリ速射砲そくしやほう砲門ほうもんをならべ、とほ一碧いつぺき水天すいてんのぞみ、ちか破浪はらうおときつゝ
『や! 帝國軍人ていこくぐんじん! 日本海軍々人につぽんかいぐんぐんじん!。』とさけびつゝ、かうべめぐらすと、この端艇たんていること程遠ほどとほからぬ洋上やうじやうには、先刻せんこく白色巡洋艦はくしよくじゆんやうかん小山こやまごとなみ漂蕩へうたうしつゝ、その後檣縱帆架ガーフ船尾せんびとには
後檣縱帆架ガーフひるがへはたは、まだ朦乎ぼんやりとして、何國いづこ軍艦ぐんかんともわからぬが、いまや、團々だん/\たる黒煙こくゑんきつゝ、なみ蹴立けたてゝ輕氣球けいきゝゆう飛揚ひやうせる方角ほうがく進航しんかうしてるのであつた。此時このときわたくしきふ一策いつさくあんじた。