“きけい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
畸形39.4%
詭計35.8%
奇警8.8%
畸型4.4%
奇景3.6%
几圭2.2%
奇計2.2%
貴兄1.5%
凡圭0.7%
奇形0.7%
碁経0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所謂(いわゆる)指導者なるものが現われたが、これは特定の個人というよりは、強制された精神の畸形(きけい)的なすがたであったと言った方がよい。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
周囲を取り巻いてる教会と法律との徒輩の——血走った眼をしてる狐狼(ころう)の——威嚇(いかく)と偽善的な詭計(きけい)とを、失敗に終わらせていた。
そうしてその鋭利な点はことごとく彼の迂濶な所から生み出されていた。言葉を換(か)えていうと、彼は迂濶の御蔭(おかげ)で奇警(きけい)な事を云ったり為(し)たりした。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
頭蓋(ずがい)のあらわな不恰好さ、躯を動かすたびに揺れる重たげな乳房、厚く肉付いて、圧倒するような量感のある広い腰、そうして畸型(きけい)かと思われる曲った短い足。
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
別(べつ)に貴重(きちやう)の金石を発見(はつけん)せず、唯黄鉄鉱の厚層(こうさう)広(ひろ)く連亘(れんたん)せし所あり、岩石は花崗岩(みかげいし)尤も多く輝石安山岩之に次(つ)げり、共に水蝕の著(いちじ)るしき岩石なるを以て、到(いた)る処に奇景(きけい)を現出せり
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ぬしの無い膳あげて行く暑さかな 几圭(きけい)
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
菊江の両親の許(ゆるし)を得て初めて菊江の家を訪問した壮(わか)い会社員は、己の下宿の近くの雑貨店の二階を借りていた男が、女の怪異を見て発狂したと云う話をしたので、菊江は褐腐(こんにゃく)の奇計(きけい)を話して笑った。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
以手紙(てがみをもつて)申上候貴兄(きけい)樣彌々(いよ/\)御安全(あんぜん)御醫業(いげふ)被成(なされ)目出度(めでたく)存(ぞん)じ奉つり候然れば此方(このはう)八年前(まへ)近邊(きんぺん)よりの出火(しゆつくわ)にて家財道具を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
彼はこの時までに俳諧では高井凡圭(きけい)、儒学は五井蘭州(ごいらんしゅう)、その他都賀庭鐘(つがていしょう)、建部綾足(たけべあやたり)、といふやうな学者で物語本の作者である人々についても、すこしは教へを受けたが
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
人(ひと)は打石斧(だせきふ)かと云(い)つて、奇形(きけい)で無(な)いのは踏付(ふみつ)けた儘(まゝ)行(ゆ)くが。余(よ)は其打石斧(そのだせきふ)だらうが、石槌(せきつゐ)だらうが、何(な)んでも彼(か)でも採集袋(さいしふぶくろ)に入(い)れねば承知(しようち)出來(でき)ぬ。
大風(おほかぜ)の凪(な)ぎたる迹(あと)に孤屋(ひとつや)の立てるが如く、侘(わび)しげに留守せる主(あるじ)の隆三は独(ひと)り碁盤に向ひて碁経(きけい)を披(ひら)きゐたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)