“褐腐”の読み方と例文
読み方割合
こんにゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこには街路とおりの左右に各種いろいろの商品がならんでいた。菊江はその商店の一軒に褐腐こんにゃくを買いに往くところであった。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
菊江は白い小さな歯をした青年の口元を浮べたところで、己の足がもう野菜店やおやの店の中へ入っているので、驚いて三個の褐腐こんにゃくを買って、それを手巾ハンカチくるんで出た。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
菊江の両親のゆるしを得て初めて菊江の家を訪問したわかい会社員は、己の下宿の近くの雑貨店の二階を借りていた男が、女の怪異を見て発狂したと云う話をしたので、菊江は褐腐こんにゃく奇計きけいを話して笑った。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)