“こんにゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蒟蒻82.6%
菎蒻15.9%
褐腐1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
串にさした三角の蒟蒻こんにゃく里芋の三つ差し、湯煮にしたのをさい箸で挟み出し、小さな瓶に仕込んだ味噌を刷毛はけでたっぷり塗ってくれる。
明治世相百話 (新字新仮名) / 山本笑月(著)
「どうかその、疼くだけでも早く医者の力で直らないものかねえ! あまり痛むなら、菎蒻こんにゃくでもでて上げようか?」
深川女房 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
そこには街路とおりの左右に各種いろいろの商品がならんでいた。菊江はその商店の一軒に褐腐こんにゃくを買いに往くところであった。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
菊江は白い小さな歯をした青年の口元を浮べたところで、己の足がもう野菜店やおやの店の中へ入っているので、驚いて三個の褐腐こんにゃくを買って、それを手巾ハンカチくるんで出た。
女の怪異 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)