“狐狼”の読み方と例文
読み方割合
ころう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周囲を取り巻いてる教会と法律との徒輩の——血走った眼をしてる狐狼ころうの——威嚇いかくと偽善的な詭計きけいとを、失敗に終わらせていた。
あおいの紋のついた提灯ちょうちんさえあればいかなる山野を深夜独行するとも狐狼ころう盗難に出あうことはないとまで信ぜられていたほどの三百年来の主人を失ったことをも忘れさせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)