“ころう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
固陋52.1%
虎狼22.9%
鼓楼8.3%
古老6.3%
狐狼4.2%
古陋2.1%
孤陋2.1%
故老2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
偏見にして固陋ころうなる者は旧精神の再興として喜びてこれを迎え、浅識にして軽薄なる者は古精神の復活として嘲りてこれを排したり。
近時政論考 (新字新仮名) / 陸羯南(著)
——その文晁が意外も意外自分を褒めたというのだからいかに固陋ころうの北斎といえども感激せざるを得なかった。
北斎と幽霊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして意見がましいことをいうのに、虎狼ころうのような心になっている私は、床の間の置物をつかんで、姉に投げつけようとした。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
淑母死して七七日のいみも果てざるに、得三は忠実の仮面を脱ぎて、ようやく虎狼ころうの本性をあらわしたり。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
はっと、師直は彼女から手を離した。そのとき伊吹城の鼓楼ころうの太鼓が、とつと、鳴り響いていたからだろう。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——土塀の先は石垣で、土地が低くなっており、そこに時を告げる鼓楼ころうがあるのだが、ここからは見えなかった。
古老ころうに向って応答こたえ一つ致さぬとは——ウヌ、どうしてくれよう!」
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
就中なかんずく、木村摂津守の名は今なお米国において記録きろくに存し、また古老ころう記憶きおくするところにして、我海軍の歴史に堙没いんぼつすべからざるものなり。
あおいの紋のついた提灯ちょうちんさえあればいかなる山野を深夜独行するとも狐狼ころう盗難に出あうことはないとまで信ぜられていたほどの三百年来の主人を失ったことをも忘れさせた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
無頼漢どもから成る一軍の荒々しい意志を統御し、また平然として、皆の者から裏切られ孤立しながらも、その大胆な明識と女らしい機敏さとやさしい熱心とで、数か月の間、周囲を取り巻いてる教会と法律との徒輩の——血走った眼をしてる狐狼ころうの——威嚇いかくと偽善的な詭計きけいとを、失敗に終わらせていた。
無より有を生ぜしめ、古陋ころうを捨てて、新鋭につくの法じゃ。この道こそは、協力一つ。わし一人の力で、何んともなるべきことではない。調所も協力してくれた。久光も、してくれた。異国の書物も、掛の者も、衆智を集め、衆力を集めて——お前達、一目見れば判るであろう。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
しかし、それほどの師にすら、秋成の現実の対照に向つては、いつも絶対の感情の流露を許さぬ習癖が、うそ寒い疑心をもち==師のいひし事にもしられぬ事どもあつて、と結局は自力に帰り、独窓のもとでこそかえって研究は徹底すると独学孤陋ころうの徳を讃美して居る。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
こんな相談は、故老ころうに限ると思って呼んだ。
朱日記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)