“とらおおかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
虎狼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでどんなあらえびすでも、虎狼とらおおかみのような猛獣もうじゅうでも、田村麻呂たむらまろ一目ひとめにらまれると、たちまち一縮ひとちぢみにちぢみあがるというほどでした。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
わらわにかばかりの力あらば、虎狼とらおおかみの手にかかりはせじ、とほざいた、とな。続いて三年、毎年、秋の大洪水よ。
天守物語 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
西も東も知らねえおさな児を、かわいそうに野原の真中へ打捨うっちゃって、虎狼とらおおかみに食わせようなんていう不料簡な親を慕って、それにめぐり逢いてえなんて、だいそれた料簡だ、よくねえ料簡だ。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)