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虎狼
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ころう
ふりがな文庫
“
虎狼
(
ころう
)” の例文
支那をしてソビエット政府の光栄ある治下に置き、彼等
虎狼
(
ころう
)
の
爪牙
(
そうが
)
から免れしむることは一に新興×××××諸君の奮起力にかかっている。
人間レコード
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
そして意見がましいことをいうのに、
虎狼
(
ころう
)
のような心になっている私は、床の間の置物を
掴
(
つか
)
んで、姉に投げつけようとした。
野狐
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
お絹が父親の命に代るために、自分から進んで
虎狼
(
ころう
)
の
顎
(
あぎと
)
へ飛込んだと解ると、一色道庵は危険に対してすっかり盲目になってしまったのです。
銭形平次捕物控:025 兵糧丸秘聞
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
淫蕩
(
いんとう
)
度なきを示したもの。第五は偏平の耳の形。
虎狼
(
ころう
)
の心を抱いた姿! 汝の人相一切は皆これ大盗の
象徴
(
あらわれ
)
じゃわい!
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
あの病気に
罹
(
かか
)
ってその
儘
(
まま
)
呼吸
(
いき
)
をひきとってしまったら、彼の競争者は、たちまち
飢
(
う
)
えたる
虎狼
(
ころう
)
のごとくに飛びかかって、柿丘の地位も財産ものこらず
平
(
たいら
)
げてしまい
振動魔
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
己
(
おの
)
れやれ是が味方であったら……此処から
喚
(
わめ
)
けば、
彼処
(
あすこ
)
からでもよもや聴付けぬ事はあるまい。
憖
(
なまじ
)
いに早まって
虎狼
(
ころう
)
のような
日傭兵
(
ひやといへい
)
の手に掛ろうより、其方が
好
(
い
)
い。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
然れば則ち二人の者の罪、上は天子の明勅に違い、下は幕府の大義を
害
(
そこ
)
ない、内は列侯士民の望に
背
(
そむ
)
き、外は
虎狼
(
ころう
)
渓壑
(
けいがく
)
の欲を
飽
(
あ
)
かしむ。極天窮地、
俯仰
(
ふぎょう
)
容るるなし。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
淑母死して七七日の
忌
(
いみ
)
も果てざるに、得三は忠実の仮面を脱ぎて、ようやく
虎狼
(
ころう
)
の本性を
顕
(
あらわ
)
したり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
十八公麿
(
まつまろ
)
の母系と、十八公麿の身について、警戒を怠らないのみか、何か、あわやという機会さえあれば、
虎狼
(
ころう
)
の爪が、跳びかかってきそうに思えてならないのである。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「この山は険阻で、かつて人の踏み込んだことのない所だ。上は高くして
樵夫
(
きこり
)
なども見えず、下は深うして
虎狼
(
ころう
)
怪獣が多い。ここへもし来る者があれば、それは天の導きというものだ」
中国怪奇小説集:07 白猿伝・其他(唐)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こちらへ取ってある誓紙は
明日
(
あした
)
さっそく使者にもたせて織田家へかえしてしまいましょう、信長いかに
虎狼
(
ころう
)
のいきおいにほこっておってもえちぜんぜいと力をあわせて無二の一戦をいたすならば
盲目物語
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
一時両国の水茶屋で、鉄火者で鳴らしたお篠が、妹のお秋を
虎狼
(
ころう
)
の
顎
(
あぎと
)
から救い出したさに、ガラッ八の十手のチラチラまで借りようというのは、全く並々ならぬ危険を感じたからのことでしょう。
銭形平次捕物控:099 お篠姉妹
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
山崎の
弔
(
とむら
)
い合戦に、武名をあげたものは
秀吉
(
ひでよし
)
であったが、北国の
柴田
(
しばた
)
、その
他
(
た
)
、
北条
(
ほうじょう
)
徳川
(
とくがわ
)
なども、おのおのこの機をねらって、おのれこそ天下をとらんものと、野心の
関
(
せき
)
をかため、
虎狼
(
ころう
)
の
鏃
(
やじり
)
をといで
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
虎
常用漢字
中学
部首:⾌
8画
狼
漢検準1級
部首:⽝
10画
“虎狼”で始まる語句
虎狼鴟梟