“かてい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家庭49.0%
河底7.8%
假定5.9%
仮定5.9%
過程5.9%
華亭3.9%
課程3.9%
霞亭3.9%
戈定2.0%
荷亭2.0%
下碇2.0%
和帝2.0%
嘉禎2.0%
花底2.0%
花邸2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然うだ、其だから僕等の生涯は永久えいきゆうに暗黒だと云ふのだ!家庭かてい人生じんせい活動くわつどうみなもとである、と、人にツてはこんなことを云ふものもある。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
こんな時こそ三十六計の奥の手を出して一散に駆け出し、危うく吾妻川の河底かていへ生埋めになる急場を辛くも通り過ぎ、四人相顧みて工夫こうふの猛悪なるに驚ろく。
しかりに貴方あなたところ眞實しんじつとして、わたくし警察けいさつからまはされたもので、なに貴方あなたことばおさへやうとしてゐるものと假定かていしませう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「さあ、その仮定かていしんなりという証明ですが、これは針目博士に会って聞けば、一番はっきりするんです。しかし困ったことに針目博士は姿を消してしまった」
金属人間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
手紙の宛名あてなを大石小石先生と書いてきたりするのだが、人間の成長の過程かていのおもしろさは、母の予言どおりおしゃべりの小ツルを幾分いくぶんひかえ目に、無口な早苗をてきぱき屋に育てていた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
華亭かてい県の市中に小道具屋があった。その店に一つの物、それは小桶に似て底がなく、竹でもなく、木でもなく、金でもなく、石でもなく、名も知れなければ使い途も知れなかった。
それまでむなしく遊び暮らすはもったいない話だと、ゴルドンがいいだした。そこで一定の時間をきめて、課程かていを学習することとなり、年長者はそれぞれ年少者に教えるべく、分担ぶんたんをきめた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
春葉、幽芳、霞亭かていなどの通俗小説や、悟道軒円玉の講談のやうな追ひ込み席が必要であつた。現代の新聞小説の役目は、その追ひ込み席が果してゐたわけだ。
それがしの部下に、戈定かていという者がいます。これが張遼の馬飼うまかいと兄弟なのです。依って、密かにかんを通じ、城中から火の手をあげて、張遼の首を取ってみせんといっております。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
城中攪乱を目論もくろんでたちまち看破されてしまった張本人の戈定かていと馬飼の小者だった。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
源内と柳絮りゅうじょとは、荷亭かていの宅できって貰った芍薬しゃくやくの花をブラさげていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その晩、真言坂しんごんざかの上の、俳諧師はいかいし荷亭かていの宅では運座うんざがあった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「三日。朝四時長州馬関へ下碇かてい。不上陸。八半時同所出帆。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
これは、曹娥そうがと申すものの碑文でございます。昔、和帝かていの朝、会稽かいけい上虞じょうぐというところに、曹旴そうくと申す一人の師巫かんなぎがおりました。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十八(嘉禄かろく元年)とうの中将、二十九(嘉禄二年)従三位参議兼侍従、三十九(嘉禎かてい二年)従二位権中納言に昇り、四十四歳(仁治二年)のときすでに正二位権大納言となった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
今、ちょうが来て高雄蕊低花柱こうゆうずいていかちゅうの花に止まったとする。すなわちその長いくちばしをさっそく花に差し込んで、花底かていみつを吸う。その時そのくちばし高雄蕊こうゆうずいの花粉をつける。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
陰険で、しんねりずる劉高りゅうこうは、そんなこともあろうかと、花邸かていの諸門に見張りを伏せておき、その狡智こうちがまんまと図にあたったことを
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)