“嘉禄”の読み方と例文
読み方割合
かろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この日は、嘉禄かろく元年の四月の半ばであった。沃野よくやには菜の花がけむっていた、筑波も、下野しもつけの山々も、かすみのうちから、あきらかに紫いろの山襞やまひだを描いていた。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二十八(嘉禄かろく元年)とうの中将、二十九(嘉禄二年)従三位参議兼侍従、三十九(嘉禎かてい二年)従二位権中納言に昇り、四十四歳(仁治二年)のときすでに正二位権大納言となった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)