“かろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
家禄82.6%
嘉禄8.7%
加禄4.3%
歌六4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし五百両という金額がいかに使われたか、ということはついにわからず、老臣協議の結果、「家禄かろくを半減して返済に当てる」ということになった。
ちくしょう谷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
二十八(嘉禄かろく元年)とうの中将、二十九(嘉禄二年)従三位参議兼侍従、三十九(嘉禎かてい二年)従二位権中納言に昇り、四十四歳(仁治二年)のときすでに正二位権大納言となった。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
目覚ましい加禄かろくを得たので、家臣連のよろこんだろうことは察するに余りある。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それから故人歌六かろくが大阪のお茶屋の便所で出逢であったという怪談、これは、便所から出て手あらい場に待っている女中に向って「今何時だろうね」と云ったら、女中がまだ答えぬ中に
怪談 (新字新仮名) / 平山蘆江(著)