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離
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はなれ
ふりがな文庫
“
離
(
はなれ
)” の例文
研究が進んで来ると復一は、試験所の研究室と曲もの細工屋の
離
(
はなれ
)
の住家とを黙々として往復する以外は、だんだん
引籠
(
ひきこも
)
り勝ちになった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
下等船客
(
かとうせんきやく
)
の
一
(
いち
)
支那人
(
シナじん
)
はまだ
伊太利
(
イタリー
)
の
領海
(
りやうかい
)
を
離
(
はなれ
)
ぬ、
頃
(
ころ
)
より
苦
(
くる
)
しき
病
(
やまひ
)
に
犯
(
おか
)
されて
遂
(
つひ
)
にカンデイア
島
(
じま
)
とセリゴ
島
(
じま
)
との
間
(
あひだ
)
で
死亡
(
しぼう
)
した
爲
(
ため
)
に
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
事ともせず
日々
(
ひゞ
)
加古川の
渡守
(
わたしもり
)
して
貧
(
まづ
)
しき中にも母に孝養怠らざりし其内老母は風の心地とて
臥
(
ふし
)
ければ兵助は
家業
(
かげふ
)
を
休
(
やす
)
み母の
傍
(
かたは
)
らを
離
(
はなれ
)
ず藥用も手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今度引移りましたのは今戸の小さい家で、間かずは
四間
(
よま
)
のほかに四畳半の
離
(
はなれ
)
屋がありまして、そこの庭先からは、隅田川がひと目に見渡されます。
青蛙堂鬼談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
島崎村
(
しまざきむら
)
の木村の
旦那
(
だんな
)
がいつてをらつしやつたが、あそこの屋敷の中に小さい
離
(
はなれ
)
があるさうで、よかつたら良寛さんに、はいつて
貰
(
もら
)
ひたいげなが。」
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
母屋の方から人声がして、母を真先に女中や下男が、この
離
(
はなれ
)
へやって来た時も、なお鼬は駆け廻っていた。
大捕物仙人壺
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
町から少し
離
(
はなれ
)
て
家根
(
やね
)
が
処々
(
ところどころ
)
に見える村だ。空は暗く曇っていた。お
島
(
しま
)
という病婦が織っている
機
(
はた
)
の音が聞える。その家の前に鮮かな
紫陽花
(
あじさい
)
が咲いていて、小さな低い窓が見える。
櫛
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
慌てて茶代の礼を云いに来た亭主が、妙な顔をして二人を別の
離
(
はなれ
)
座敷に案内した。
名娼満月
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
雪
天陽
(
てんやう
)
を
離
(
はなれ
)
て
降下
(
ふりくだ
)
り地に
皈
(
かへれ
)
ば天
陽
(
やう
)
の
円
(
まろ
)
き
象
(
かたどり
)
うせて地
陰
(
いん
)
の
方
(
かく
)
なる
本形
(
ほんけい
)
に
象
(
かたど
)
る、ゆゑに
雪頽
(
なだれ
)
は千も万も
圭角
(
かどだつ
)
也。このなだれ
解
(
とけ
)
るはじめは
角々
(
かど/\
)
円
(
まろ
)
くなる、これ
陽火
(
やうくわ
)
の日にてらさるゝゆゑ天の
円
(
まろき
)
による也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
離
(
はなれ
)
の小宴
笹
(
ささ
)
の雪に
田崎草雲とその子
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“離”の意味
《名詞》
(はなれ)母屋から別棟になっている小型の座敷。
(出典:Wiktionary)
“離”の解説
離(り)は八卦の一つ。卦の形はであり、初爻は陽、第2爻は陰、第3爻は陽で構成される。または六十四卦の一つであり、離為火。離下離上で構成されるよ
(出典:Wikipedia)
離
常用漢字
中学
部首:⾫
19画
“離”を含む語句
距離
離縁
流離
遠離
出離
離島
離宮
水垢離
別離
睽離
突離
天離
乱離骨灰
離室
離屋
離座敷
乖離
離家
久離
離々
...