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『櫛』
ふりがな文庫
『
櫛
(
くし
)
』
町から少し離て家根が処々に見える村だ。空は暗く曇っていた。お島という病婦が織っている機の音が聞える。その家の前に鮮かな紫陽花が咲いていて、小さな低い窓が見える。途の上に、二人の女房が立って話をしている。 「この頃は悪い風邪が流行ますそうです …
著者
小川未明
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「文章世界」1908(明治41)年7月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
貼
(
はっ
)
何
(
いず
)
買
(
かっ
)
吐瀉
(
もどしっ
)
洞
(
うつろ
)
離
(
はなれ
)
女房
(
かみさん
)
縷
(
いと
)
流行
(
はやり
)
暫
(
しば
)
彼方
(
あちら
)
踵
(
きびす
)
各自
(
てんで
)
頭髪
(
かみのけ
)
傍
(
かたわら
)
阿魔
(
あま
)
鍋被
(
なべかぶり
)
途
(
みち
)
雲脚
(
くもあし
)
顰
(
ひそ
)
被
(
かぶ
)
衣物
(
きもの
)
蛞蝓
(
なめくじ
)
蚫
(
あわび
)
鯰
(
なまず
)
一本
(
ひともと
)
黄楊
(
つげ
)
家根
(
やね
)
何処
(
どこ
)
何時
(
いつ
)
其処
(
そこ
)
処々
(
ところどころ
)
口中
(
こうちゅう
)
啼
(
な
)
噤
(
つぐ
)
家
(
うち
)
烟
(
けむり
)
宿
(
やど
)
島
(
しま
)
後
(
あと
)
悪戯
(
いたずら
)
梵字
(
ぼんじ
)
横合
(
よこあい
)
機
(
はた
)