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部室
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へや
ふりがな文庫
“
部室
(
へや
)” の例文
遁げると見せかけ八蔵は遠くも走らず取って返し、裏手へ廻って
墓所
(
はかしょ
)
に
入
(
い
)
り、下枝が
臥
(
ふ
)
したる
部室
(
へや
)
の前に、忍んで様子を
窺
(
うかが
)
えり。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昨夜
(
さくや
)
も、
一昨夜
(
いつさくや
)
も、
夕食
(
ゆふしよく
)
果
(
は
)
てゝ
後
(
のち
)
は
部室
(
へや
)
の
窓
(
まど
)
を
開放
(
あけはな
)
して、
海
(
うみ
)
から
送
(
おく
)
る
凉
(
すゞ
)
しき
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれながら、さま/″\の
雜談
(
ざつだん
)
に
耽
(
ふけ
)
るのが
例
(
れい
)
であつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
二人はいっしょの
部室
(
へや
)
に住もうときめた。クリストフは半期分の
部室代
(
へやだい
)
を無駄にするのも構わず、すぐに移り住もうとした。
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
二人は
外套室
(
クローク・ルウム
)
に外套を置いて、かねて馴染の小ぢんまりした
部室
(
へや
)
に入つて往つた。そして
香気
(
かをり
)
の高いココアを
啜
(
すゝ
)
りながら、好きなお
喋舌
(
しやべり
)
に語り耽つた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
居間
(
ゐま
)
にはもう電燈が
点
(
つ
)
いてゐた。代助は
其所
(
そこ
)
で、梅子と共に
晩食
(
ばんしよく
)
を
済
(
す
)
ました。子供
二人
(
ふたり
)
も
卓
(
たく
)
を共にした。誠太郎に
兄
(
あに
)
の
部室
(
へや
)
からマニラを一本
取
(
と
)
つて
来
(
こ
)
さして、
夫
(
それ
)
を
吹
(
ふ
)
かしながら、雑談をした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
『やア、壁布の紛失した時も、その
部室
(
へや
)
の窓から落としたじゃないか。』
探偵小説アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
加
(
くわ
)
ふるに
春枝夫人
(
はるえふじん
)
、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
の
部室
(
へや
)
と
私
(
わたくし
)
の
部室
(
へや
)
とは
直
(
す
)
ぐ
隣合
(
となりあ
)
つて
居
(
を
)
つたので
萬事
(
ばんじ
)
に
就
(
つ
)
いて
都合
(
つがう
)
が
宜
(
よ
)
からうと
思
(
おも
)
はるゝ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おい、
可
(
いい
)
加減に
巫山戯
(
ふざけ
)
ておけ。これ知るまいと思うても、
先刻
(
さっき
)
ちゃんと
睨
(
にら
)
んでおいた、ここを這入って右側の
突当
(
つきあたり
)
の
部室
(
へや
)
の中に
匿蔵
(
かくまっ
)
てあろうがな。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
二人は笑ひながら、又
以前
(
もと
)
の
部室
(
へや
)
へ後戻りをした。手帳にどんな事が書きとめてあるかは
記者
(
わし
)
も知らない。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
部室
(
へや
)
の外が直ぐ森なので、風通しは
宜
(
よ
)
うございますが、こんな時には、ちとどうも、と座敷の四隅に目を配りぬ。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
『それより
急
(
いそ
)
ぎ
新客
(
しんきやく
)
の
部室
(
へや
)
の
仕度
(
したく
)
をせよ、
部室
(
へや
)
は
二階
(
にかい
)
の
第二號室
(
だいにがうしつ
)
——
余
(
よ
)
の
讀書室
(
どくしよしつ
)
を
片付
(
かたづ
)
けて——。』と。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
主人は
墨汁壺
(
インキつぼ
)
のやうな真つ暗な
部室
(
へや
)
にもぐもぐしてゐたが、客が来たと気がつくと、のつそり立つて往つて、蝋燭に
灯
(
ひ
)
をつけた。蝋燭は
黄疸
(
わうだん
)
病
(
や
)
みのやうな黄色い光りを
四辺
(
あたり
)
に投げた。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
山國
(
やまぐに
)
の
山
(
やま
)
を、
町
(
まち
)
へ
掛
(
か
)
けて、
戸外
(
おもて
)
の
夜
(
よる
)
の
色
(
いろ
)
は、
部室
(
へや
)
の
裡
(
うち
)
からよく
知
(
し
)
れる。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“部室”の解説
部室(ぶしつ、英語 clubrooms)は、学校などで主に部活動などの各在学生団体に対して専用に割り振られる部屋のこと。また、部室を束ねて学校の敷地内に建てられた建物を部室棟(ぶしつとう、英語 clubrooms buildings)と呼ぶ。部室は、元々部活動を行う団体に割り当てられる部屋をいうが、転じて部活動以外の在学生団体に割り当てられる部屋も含めていうこともある。
(出典:Wikipedia)
部
常用漢字
小3
部首:⾢
11画
室
常用漢字
小2
部首:⼧
9画
“部室”で始まる語句
部室代
部室數