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走
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ばし
ふりがな文庫
“
走
(
ばし
)” の例文
風を切り、夜を裂き、大地に
疳
(
かん
)
走
(
ばし
)
る音を刻んで、呪いの尽くる所まで走るなり。野を走り尽せば丘に走り、丘を走り下れば谷に走り入る。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「早飯、早陣、早
走
(
ばし
)
り」——何事も拙速を尊ぶのが戦国時代の生活法で、早陣というのは陣立てするのに神速を尊ぶことである。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
才
走
(
ばし
)
つた人づきあひの
好
(
い
)
い細君は「
併
(
しか
)
し日本から詩人として
巴里
(
パリイ
)
へ来たのはお前さんが初めてだ」などとお世辞を言ふ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
腕力自慢の
衣水
(
いすい
)
子
韋駄天
(
いだてん
)
走り、遥か遅れて髯将軍、
羅漢
(
らかん
)
将軍の
未醒
(
みせい
)
子と前後を争っていたが、七、八町に駆けるうちに、衣水子ははや
凹垂
(
へこた
)
れてヒョロヒョロ
走
(
ばし
)
り、四
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
左樣
(
さやう
)
ならとて
頭
(
かしら
)
を
下
(
さげ
)
げるに、あれ
美
(
み
)
いちやんの
現金
(
げんきん
)
な、
最
(
も
)
うお
送
(
おく
)
りは
入
(
い
)
りませぬとかえ、そんなら
私
(
わたし
)
は
京町
(
きやうまち
)
で
買物
(
かいもの
)
しましよ、とちよこ/\
走
(
ばし
)
りに
長屋
(
ながや
)
の
細道
(
ほそみち
)
へ
驅
(
か
)
け
込
(
こ
)
むに
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
一体
苦
(
にが
)
み
走
(
ばし
)
りて
眼尻
(
めじり
)
にたるみ無く、一の字口の少し
大
(
おおき
)
なるもきっと
締
(
しま
)
りたるにかえって男らしく、娘にはいかがなれど
浮世
(
うきよ
)
の
鹹味
(
からみ
)
を
嘗
(
な
)
めて来た女には
好
(
す
)
かるべきところある
肌合
(
はだあい
)
なリ。
貧乏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
苦
(
にが
)
み
走
(
ばし
)
った、芝居ですると定九郎といったような人相で、あれよりずっと
痩
(
や
)
せた人柄、病み上りのように
蒼白
(
あおじろ
)
い、なんでも人の言うところによると、眼が不自由であったと申しますが
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
そそ
走
(
ばし
)
りゆく
霜月
(
しもつき
)
や、
專修念佛
(
せんじゆねぶち
)
の
行者
(
ぎやうじや
)
らが
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
すはと
言
(
い
)
はゞ
命
(
いのち
)
がけの
勤
(
つと
)
めに
遊山
(
ゆさん
)
らしく
見
(
み
)
ゆるもをかし、
娘
(
むすめ
)
は
大籬
(
おほまがき
)
の
下新造
(
したしんぞ
)
とやら、七
軒
(
けん
)
の
何屋
(
なにや
)
が
客廻
(
きやくまわ
)
しとやら、
提燈
(
かんばん
)
さげてちよこちよこ
走
(
ばし
)
りの
修業
(
しゆげう
)
、
卒業
(
そつげう
)
して
何
(
なに
)
にかなる
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そそ
走
(
ばし
)
りゆく
乾反葉
(
ひたりば
)
の
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
走
常用漢字
小2
部首:⾛
7画
“走”を含む語句
御馳走
競走
馳走
一走
帆走
突走
師走
疾走
走馬燈
脱走
奔走
小走
矢走
走狗
須走
快走艇
駛走
石走
走行
逃走
...