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はなし
ふりがな文庫
“
話頭
(
はなし
)” の例文
『それは
舞踏
(
ぶたう
)
の
第一
(
だいいち
)
の
姿勢
(
しせい
)
だわ』と
云
(
い
)
つたものゝ
愛
(
あい
)
ちやんは、
全
(
まつた
)
く
當惑
(
たうわく
)
したので、
切
(
しき
)
りに
話頭
(
はなし
)
を
更
(
か
)
へやうとしました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
茶が出てから、三人は別の
話頭
(
はなし
)
に移つた。奥様は旅先の住職の
噂
(
うはさ
)
なぞを始めて、客の心を慰める。子坊主は隣の部屋の柱に
凭
(
もた
)
れて、独りで舟を漕いで居た。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
話頭
(
はなし
)
は
岐路
(
わきみち
)
に入ったようであるが、自分の胸中に正しからざる
種子
(
たね
)
が
潜伏
(
せんぷく
)
する以上は、いかに最初は勇敢なるも、いかに初対面のときに豪傑風を装うとも
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
話頭
(
はなし
)
を変えてみたが、依然として返事をしない。眼を
開
(
あ
)
いて鏡の中を見ると、真青になったまま、
婆
(
ばばあ
)
じみた、泣きそうな笑い顔をしいしい首を縮めて鋏を使っている。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
なんという
話頭
(
はなし
)
の変り方であろう。しかしその言葉には、なんとも言われぬ痛々しさがあります。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
あちらに
見
(
み
)
ゆる
遠景
(
えんけい
)
が
丁度
(
ちょうど
)
油壺
(
あぶらつぼ
)
の
附近
(
ふきん
)
に
似
(
に
)
て
居
(
お
)
りますので、うっかり
話頭
(
はなし
)
が
籠城時代
(
ろうじょうじだい
)
の
事
(
こと
)
に
向
(
むか
)
いますと、
良人
(
おっと
)
の
様子
(
ようす
)
が
急
(
きゅう
)
に
沈
(
しず
)
んで、さも
口惜
(
くや
)
しいと
言
(
い
)
ったような
表情
(
ひょうじょう
)
を
浮
(
うか
)
べるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
話頭
(
はなし
)
異
(
かは
)
りて爰に松田の
若黨
(
わかたう
)
吾助は主人喜内を
討果
(
うちはた
)
して
豫
(
かね
)
ての
鬱憤
(
うつぷん
)
を散じ衣類一包みと金子二百兩を盜み取
闇
(
やみ
)
に紛れて備前國岡山を立去しが
豐前國
(
ぶぜんのくに
)
小倉
(
こくら
)
の城下に少しの
知音
(
ちいん
)
有ければ此に便りて暫く身を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
だから
吾儕
(
われ/\
)
も頭を痛めて居るのさ。まあ、聞き給へ。ある人は又た斯ういふことを言出した。瀬川君に穢多の話を持掛けると、必ず
話頭
(
はなし
)
を
他
(
わき
)
へ
転
(
そら
)
して了ふ。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
はしなくも
話頭
(
はなし
)
がみずから犯した罪に、すこしでも触れると、すぐにビクつき、あるいは
顔色
(
かおいろ
)
が変わり、あるいは声が
顫
(
ふる
)
え、あるいはその言うことに
辻褄
(
つじつま
)
が合わなくなり
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
吾輩は又、
話頭
(
はなし
)
を変えた。
山羊髯編輯長
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
和尚は
話頭
(
はなし
)
を進めて
大菩薩峠:21 無明の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
と何気なく言消して、丑松は
故意
(
わざ
)
と
話頭
(
はなし
)
を変へて
了
(
しま
)
つた。下宿の出来事は烈しく胸の中を騒がせる。それを聞かれたり、話したりすることは、何となく心に恐しい。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
あるいは
極
(
ごく
)
上等に出来たとしても、
話頭
(
はなし
)
を
漸々
(
ぜんぜん
)
に
曲
(
ま
)
げて自分の痛いところより遠く離さんとし、然らざれば正反対に自分の弱点を弁護するごとき議論や物語をしたりする。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
西は
話頭
(
はなし
)
を変えようとした。で、こんな風に言ってみた。「男が働くというのも、考えてみれば馬鹿々々しいサ。
畢竟
(
つまり
)
、自然の要求というものは繁殖に過ぎないのだ」
家:01 (上)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「お
父
(
とっ
)
さん」と言い、義理ある弟へ話しかけるにも「宗太君、宗太君」と言って、地方のことが
話頭
(
はなし
)
に上れば長崎まで英語を修めに行ったずっと
年少
(
としわか
)
なころの話もするし
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
“話頭”の意味
《名詞》
話の糸口。
話の内容。
話題。
(出典:Wiktionary)
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
“話”で始まる語句
話
話柄
話題
話声
話合
話好
話敵
話振
話説
話者