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かんさつ
ふりがな文庫
“
観察
(
かんさつ
)” の例文
旧字:
觀察
その
予備知識
(
よびちしき
)
があつて、ことさらに
尋
(
たず
)
ねてみたのだから、
自然
(
しぜん
)
にこちらも、
注意
(
ちゅうい
)
ぶかくこの
重役
(
じゅうやく
)
の
態度
(
たいど
)
を
観察
(
かんさつ
)
していたわけである。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
わたくしも、
同感
(
どうかん
)
でした。それに、おじさんを
観察
(
かんさつ
)
して、
信用
(
しんよう
)
していいと
思
(
おも
)
ったから、いわれるままに、三
輪車
(
りんしゃ
)
のあきばこへ
乗
(
の
)
りました。
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
犯人は洋服姿の大男で、中指のない四本指の右手が最大の
特徴
(
とくちょう
)
、
凶器
(
きょうき
)
を
擬
(
ぎ
)
せられつつ沈着なる宿直員の
観察
(
かんさつ
)
香水紳士
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
だんだん
成長
(
せいちょう
)
するにつれて、教育上何等の
作意
(
さくい
)
を加えないようにつとめる。丁度科学実験のために、
観察
(
かんさつ
)
しているような冷静さである。しかし妙なものでそのうちに個性を
発揮
(
はっき
)
してくる。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
ただ自分も判然とそれを自覚しなければ、世間の人は無論、親さえも明らかに
観察
(
かんさつ
)
することはできない。しかるに、この
混沌
(
こんとん
)
たる
有様
(
ありさま
)
のなかにも、おのずから
輪廓
(
りんかく
)
だけはぼんやりと現れている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
そのかわり、おちついて、
色
(
いろ
)
や、
姿
(
すがた
)
をよく
観察
(
かんさつ
)
する
機会
(
きかい
)
を
与
(
あた
)
えられたのを
喜
(
よろこ
)
び、ちょうの
羽
(
はね
)
についている
模様
(
もよう
)
まで、つくづくとながめたのでした。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ここが心に
叶
(
かな
)
わぬとか、あの
風
(
ふう
)
が気にくわぬとかいう、弱点のみを心の奥にある
葛籠
(
つづら
)
に詰め込むか、あるいは善良なる
観察
(
かんさつ
)
と思想を入るるかは、精神の持ちよういかんによってできるものと信ずる。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
沈着
(
ちんちゃく
)
なる宿直員の
観察
(
かんさつ
)
」
香水紳士
(新字新仮名)
/
大阪圭吉
(著)
博雄を
観察
(
かんさつ
)
する
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
正吉
(
しょうきち
)
は、
選挙
(
せんきょ
)
に一
票
(
ぴょう
)
を
投
(
とう
)
じてから、
社会人
(
しゃかいじん
)
になれたという、
強
(
つよ
)
い
自覚
(
じかく
)
をもつと
同時
(
どうじ
)
に、
自然
(
しぜん
)
の
観察
(
かんさつ
)
から、また
仕事
(
しごと
)
のうえにも
大
(
だい
)
なる
自信
(
じしん
)
を
得
(
え
)
ました。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
神
(
かみ
)
さまが、一
生
(
しょう
)
かかって
観察
(
かんさつ
)
するだけのものを一
瞬間
(
しゅんかん
)
に
見
(
み
)
せてくださったのだと、ところが、
今日
(
きょう
)
僕
(
ぼく
)
にはこの
野原
(
のはら
)
の
景色
(
けしき
)
がたとえようなく
美
(
うつく
)
しく
見
(
み
)
えるのだ。
戦友
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僕
(
ぼく
)
は、こんなに、
心
(
こころ
)
のあわただしい
間
(
あいだ
)
にも、
自分
(
じぶん
)
の
観察
(
かんさつ
)
というものをおこたりませんでした。
僕
(
ぼく
)
たちの、
女
(
おんな
)
の
先生
(
せんせい
)
が、
姉
(
あね
)
といくつも
年
(
とし
)
のちがわないことを
知
(
し
)
りました。
だれにも話さなかったこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
日
(
ひ
)
、
私
(
わたし
)
は
偶然
(
ぐうぜん
)
、
前
(
まえ
)
を
歩
(
ある
)
いていく三
人
(
にん
)
の
子供
(
こども
)
を、
観察
(
かんさつ
)
することができました。
ひとをたのまず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんなくわしいことまで、いつ
弟
(
おとうと
)
は
観察
(
かんさつ
)
していたのだろうとびっくりしました。
ある夏の日のこと
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正
(
しょう
)
ちゃんのかいた
絵
(
え
)
をごらんなさっているうちに、
自分
(
じぶん
)
も
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
に、よく
虫
(
むし
)
を
観察
(
かんさつ
)
して、とんぼの
背中
(
せなか
)
にはおかんのんさまがあるといったものであるが、そのかんのんさまのおすがたまで
おさらい帳
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“観察”の解説
観察(かんさつ、en: observation)とは、対象の実態を知るために注意深く見ること。その様子を見て、その変化を記録すること。どれだけその変化を見つけられるかが重要である。
(出典:Wikipedia)
観
常用漢字
小4
部首:⾒
18画
察
常用漢字
小4
部首:⼧
14画
“観察”で始まる語句
観察奇警筆力犀利