“かんさつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
観察36.7%
鑑札30.0%
觀察10.0%
監察6.7%
喊殺3.3%
度牒3.3%
鑑察3.3%
鑒察3.3%
陥殺3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしも、同感どうかんでした。それに、おじさんを観察かんさつして、信用しんようしていいとおもったから、いわれるままに、三輪車りんしゃのあきばこへりました。
どこかで呼ぶような (新字新仮名) / 小川未明(著)
(睨む。)あんたが野暮天か道楽者か、その見分けが付かないようで、はばかりながら芸妓げいこ鑑札かんさつを持っていられるかって云うんだ。
影:(一幕) (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
これなどは、まづ自然しぜんのものにたいして、緻密ちみつ觀察かんさつをしたものゝ、書物しよもつたはじめといつてよからうとおもひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
公儀お政治向き百般の事に目を光らす目付見張りの監察かんさつの役目でした。
すさまじい喊殺かんさつの声、打鳴らす鼓の響き。張繍ちょうしゅうの寝返りとはすぐ分った。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ずっと以前、ここであやめた一人の頭陀の衣、帯、兜巾ときん(細がねの鉢巻)、度牒かんさつ。それに人間の白骨を
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
江戸に召しかえされてからの先生は昇平校しょうへいこうという名高い学校の頭取とうどりを命ぜられ、上士じょうしの位に進み、さらに鑑察かんさつといってだれでもうらやむ重い役目をつとめることになりました。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
一見を求めんとして得べからず、再び十日じゅうじつ斎戒さいかい薫沐くんもくして、特に尊顔を拝すべし。乞う、寛覧かんらんを垂れよ。鑒察かんさつあらば幸甚。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あるいはその道筋と諸所に陥隔かんかくを設けて露兵を陥殺かんさつするという策も随分取り得られないとも限らない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)