トップ
>
鑑札
>
かんさつ
ふりがな文庫
“
鑑札
(
かんさつ
)” の例文
僕
(
ぼく
)
といっしょでも、すこし
遠
(
とお
)
くへゆくと、さっさと
独
(
ひと
)
りで
帰
(
かえ
)
ってしまいます。
自分
(
じぶん
)
に、
鑑札
(
かんさつ
)
がないということを
知
(
し
)
っているんですね。
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
(睨む。)あんたが野暮天か道楽者か、その見分けが付かないようで、
憚
(
はばか
)
りながら
芸妓
(
げいこ
)
の
鑑札
(
かんさつ
)
を持っていられるかって云うんだ。
影:(一幕)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「おあんじなさいますな、ここに
蓑
(
みの
)
と、わたくしの
鑑札
(
かんさつ
)
があります。お姿をつつんで、これをお持ちになれば大じょうぶです」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は市役所へ行って飼育の登録申請をし、また保健所へ行って、獣医の証明書を提出し、両方から一枚ずつ
鑑札
(
かんさつ
)
をもらった。
犬の生活
(新字新仮名)
/
小山清
(著)
そして彼女が
鑑札
(
かんさつ
)
を受けて大びらで稼ぎに出るとなるとこの探偵は尊敬さえもしてくれた。
売春婦リゼット
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
▼ もっと見る
そのたび権三は六波羅
割符
(
わりふ
)
をしめし、大蔵は、表に「二階堂」裏に「荷駄組」と
烙印
(
やきいん
)
した手脂でひかッている分厚い
鑑札
(
かんさつ
)
を兵に見せて通って来たのだ。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あんなに、
勇治
(
ゆうじ
)
が
犬
(
いぬ
)
をかわいがるのだから、ほんとうの
鑑札
(
かんさつ
)
を
受
(
う
)
けてやろうか。」と、ある
日
(
ひ
)
勇
(
ゆう
)
ちゃんのお
父
(
とう
)
さんは、クロが
喜
(
よろこ
)
んで、
勇
(
ゆう
)
ちゃんに
飛
(
と
)
びついているようすを
見
(
み
)
て
青い石とメダル
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
丑之助はもちろん
鑑札
(
かんさつ
)
を持っている。だが、その鑑札を示す必要のないほど、彼も番人たちとは親しかった。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『なんで嘘云うたりすることがおますかいな。道具屋の
彦兵衛
(
ひこべえ
)
云うたら、
順慶堀
(
じゅんけいぼり
)
でも
老舗
(
しにせ
)
の方やで聞いてみなはれ。この通り
鑑札
(
かんさつ
)
持って、諸国を道具買うて歩いてまんのや』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ところが、今度計らずも小野家へ帰参が許されたので、旅先から戻り、一月寺へ
鑑札
(
かんさつ
)
尺八を返納して江戸へ入ろうとしたところ、その途中不動院で今日落ち合ったのが重蔵と千浪の二人づれだった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“鑑札”の意味
《名詞》
鑑 札(かんさつ)
許可・登録・免許などを行った証として、官公庁が発行する札。現在では、主に「許可証」「免許証」の語が用いられる。
骨董の鑑定結果を記した書面。
(出典:Wiktionary)
鑑
常用漢字
中学
部首:⾦
23画
札
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
“鑑”で始まる語句
鑑
鑑定
鑑識
鑑別
鑑真
鑑賞
鑑哲
鑑定家
鑑定書
鑑戒