裏返うらがへ)” の例文
『だが、あしゆびことだらうね?』と海龜うみがめねんしました。うしてはなれを裏返うらがへすことが出來できたかえ?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
たとへばじやうぬま裏返うらがへして、そらみなぎらしたよるいろ——をびれて戸惑とまどひをしたやうなふとつたつきが、みづにもうつらず、やま姿すがたらさず……うかとつて並木なみきまつかくれもせず
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
面目めんぼくもござりません。」と手拭てぬぐひかさおとして、裏返うらがへしにひざげた、こしかゞめて
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
おびしめぼたんかけかため、あしゆびのこらず裏返うらがへす。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
葛籠つゞらふたつたり、着換きがへほころびしらべたり、……あらつた足袋たび裏返うらがへしたり、女中ぢよちうかひものにしたり、なに小氣轉こぎてん立𢌞たちまはつてたとおもふと、晩酌ばんしやくもので一合いちがふつけたときはなは見事みごとでない
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)