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しばくさ
ふりがな文庫
“
芝草
(
しばくさ
)” の例文
漸
(
ようや
)
く
山林地帯
(
さんりんちたい
)
を
出抜
(
でぬ
)
けると、そこは
最
(
も
)
う
山
(
やま
)
の
頂辺
(
てっぺん
)
で、
芝草
(
しばくさ
)
が一
面
(
めん
)
に
生
(
は
)
えて
居
(
お
)
り、
相当
(
そうとう
)
に
見晴
(
みはら
)
しのきくところでございました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
線路のへりになったみじかい
芝草
(
しばくさ
)
の中に、月長石ででも
刻
(
きざ
)
まれたような、すばらしい紫のりんどうの花が咲いていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
夜になり月がのぼって、池の面が白くかぎろいはじめるころ、若者は恋人をともなって、
芝草
(
しばくさ
)
の上の
露
(
つゆ
)
をふみながらふたたび
泉
(
いずみ
)
のほとりにやってきた。
おしどり
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
車の
輪
(
わ
)
が
土台
(
どだい
)
になっていて、その上に枝や
芝草
(
しばくさ
)
がたくさんおいてあります。けれども、この巣はとても古いので、そこにある草や木には根が
生
(
は
)
えています。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
何で
拵
(
こしら
)
えたかというと土の付いた儘の
芝草
(
しばくさ
)
を
煉瓦石
(
れんがせき
)
のような具合に、長さ一尺二寸、幅七寸、厚さ三寸位に切って干し固め、それを積み立てて家を拵える。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
植木類は、全部抜き去られてしまったが、
芝草
(
しばくさ
)
が少し残っているのに手を入れたら、いくらか増加した。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
このあたりを取り巻いているものは、ひろびろとした
荒寥
(
こうりょう
)
たる
環境
(
かんきょう
)
ばかりでした。
乾
(
ひ
)
からびた
褐色
(
かっしょく
)
のヒースと、うす黒く
焦
(
こ
)
げた
芝草
(
しばくさ
)
が、白い
砂洲
(
さす
)
のあいだに見えるだけでした。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
芝草
(
しばくさ
)
が青々とのびだしています。
蝶
(
ちょう
)
がとんでいます。空には高く、
雲雀
(
ひばり
)
がないています。
風ばか
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
空は
霞
(
かす
)
みだってあがって往った鳥は、
暫
(
しばら
)
く姿を消して鳴声ばかり聞えていたが、やがて
勢
(
いきおい
)
よく
斜
(
ななめ
)
におりて来て花の中に隠れた。林の下は
青毛氈
(
あおもうせん
)
を敷いたように
芝草
(
しばくさ
)
が生えていた。
山寺の怪
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
早く、早く、まるで私は熱に浮かされたやうに行つた。内部から四
肢
(
し
)
に擴がつた頼りなさが私を襲つて、私は倒れて了つた。暫くの間濡れた
芝草
(
しばくさ
)
の上に顏をつけたまゝ、私は地上に横はつてゐた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
芝草
(
しばくさ
)
は
頬
(
ほゝ
)
を、
背筋
(
せすじ
)
を、
針
(
はり
)
のやうに
刺
(
さ
)
す
一九三二・二・二六:―白テロに斃た××聯隊の革命的兵士に―
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
線路
(
せんろ
)
のへりになったみじかい
芝草
(
しばくさ
)
の中に、
月長石
(
げっちょうせき
)
ででも
刻
(
きざ
)
まれたような、すばらしい
紫
(
むらさき
)
のりんどうの花が
咲
(
さ
)
いていました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
そして、
芝草
(
しばくさ
)
がたいそううすいために、下の白い
石灰質
(
せっかいしつ
)
の
地肌
(
じはだ
)
が
輝
(
かがや
)
いてみえました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
嘉十は
芝草
(
しばくさ
)
の上に、せなかの荷物をどっかりおろして、
栃
(
とち
)
と粟とのだんごを出して
喰
(
た
)
べはじめました。すすきは
幾
(
いく
)
むらも幾むらも、はては野原いっぱいのように、まっ白に光って波をたてました。
鹿踊りのはじまり
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
嘉十
(
かじふ
)
は
芝草
(
しばくさ
)
の
上
(
うへ
)
に、せなかの
荷物
(
にもつ
)
をどつかりおろして、
栃
(
とち
)
と
粟
(
あわ
)
とのだんごを
出
(
だ
)
して
喰
(
た
)
べはじめました。すすきは
幾
(
いく
)
むらも
幾
(
いく
)
むらも、はては
野原
(
のはら
)
いつぱいのやうに、まつ
白
(
しろ
)
に
光
(
ひか
)
つて
波
(
なみ
)
をたてました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
芝
常用漢字
中学
部首:⾋
7画
草
常用漢字
小1
部首:⾋
9画
“芝”で始まる語句
芝生
芝居
芝
芝翫
芝山内
芝口
芝原
芝浦
芝居気
芝田