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玩弄
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おもちや
ふりがな文庫
“
玩弄
(
おもちや
)” の例文
「
危険
(
けんのん
)
な
機関
(
からくり
)
だで、
小
(
ちひ
)
さく
拵
(
こさ
)
へて、
小児
(
こども
)
の
玩弄
(
おもちや
)
にも
成
(
な
)
りましねえ。が、
親譲
(
おやゆづ
)
りの
秘伝
(
ひでん
)
ものだ、はツはツはツ、」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
實は田舍に母親もありますし、その方の世話もしなければなりませんから、
矢張
(
やつぱ
)
り私はお金で買はれた
玩弄
(
おもちや
)
になつて、花が咲かうが、花が散らうが、目を
潰
(
つぶ
)
つて暮しませう。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
雛罌粟色
(
ひなげしいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
雛形娘
(
ひながたむすめ
)
の
飾紐
(
かざりひも
)
、
雛罌粟色
(
ひなげしいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
小
(
ちひ
)
さい
人形
(
にんぎやう
)
のやうに立派なので
兄弟
(
きやうだい
)
の
玩弄
(
おもちや
)
になつてゐる、おまへは
全體
(
ぜんたい
)
愚
(
おろか
)
なのか、
狡
(
こす
)
いのか、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
酒でも呑んで気でも狂はせずに、
片時
(
かたどき
)
なりと
此様
(
こんな
)
馬鹿げた稼業が勤まりますか、
俳優々々
(
やくしや/\
)
と
八釜敷
(
やかましく
)
言ふもんぢやありません、まア考へても御覧なネ、毎日毎夜
是
(
こ
)
れ程男の
玩弄
(
おもちや
)
になつて居りながら
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
「
嬲
(
なぶ
)
るな。
人
(
ひと
)
が
生死
(
いきしに
)
の
間
(
あひだ
)
に
彷徨
(
さまよ
)
ふ
処
(
ところ
)
を、
玩弄
(
おもちや
)
にするのは
残酷
(
ざんこく
)
だ。
貴様
(
きさま
)
たちにも
釘
(
くぎ
)
の
折
(
をれ
)
ほど
情
(
なさけ
)
が
有
(
あ
)
るなら、
一思
(
ひとおも
)
ひに
殺
(
ころ
)
して
了
(
しま
)
へ。さあ、
引裂
(
ひきさ
)
け、
片手
(
かたて
)
を
捥
(
も
)
げ……」とはたと
睨
(
にら
)
む。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
出
(
で
)
はじめなら
知
(
し
)
らず……
最
(
も
)
うこれ
今頃
(
いまごろ
)
は
小兒
(
こども
)
でも
玩弄
(
おもちや
)
にして
澤山
(
たくさん
)
に
成
(
な
)
つた
時分
(
ころ
)
だ。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
父
(
ちゝ
)
が
此
(
こ
)
の
処
(
ところ
)
を
巡廻
(
じゆんくわい
)
した
節
(
せつ
)
、
何処
(
どこ
)
か
山蔭
(
やまかげ
)
の
小
(
ちひ
)
さな
堂
(
だう
)
に、
美
(
うつくし
)
い
二十
(
はたち
)
ばかりの
婦
(
をんな
)
の、
珍
(
めづら
)
しい
彫像
(
てうざう
)
が
有
(
あ
)
つたのを、
私
(
わたくし
)
の
玩弄
(
おもちや
)
にさせうと、
堂守
(
だうもり
)
に
金子
(
かね
)
を
遣
(
や
)
つて、
供
(
とも
)
のものに
持
(
も
)
たせて
帰
(
かへ
)
つたのを、
他
(
ほか
)
に
姉妹
(
きやうだい
)
もなし
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“玩弄”の意味
《名詞》
玩 弄(がんろう)
もてあそぶこと。
(出典:Wiktionary)
玩
常用漢字
中学
部首:⽟
8画
弄
常用漢字
中学
部首:⼶
7画
“玩弄”で始まる語句
玩弄物
玩弄品
玩弄屋
玩弄児
玩弄具
玩弄用
玩弄箱